猫との暮らしから学ぶ、自分らしい生き方 角田光代翻訳『らしく生きよと猫は言う』レビュー

後藤由紀子の『らしく生きよと猫は言う』評

愛しい日々の読書

受け入れ・許すことの必要性・正直さ・勇気、共に生きる責任・意味

 『Part.5一緒に暮らそう』。「なぜ、わが家の猫は私たちを好きなの?」について。それは私もずっと感じていたことだったので面白いなーと思いながら読みました。やっぱりそう思いますよねーですよねーと言いたい気持ちです。

だけどあなたを嫌ってるやつには、いちだんとやさしくすること。
それでもあなたをたいせつにしてくれない人なんて、無視しなさい。
あなたらしくいればあなたにぴったりの人がきっとあらわれるんだから。

 『おわりに』。受け入れ・許すことの必要性・正直さ・勇気、共に生きる責任・意味などたくさんのことを猫から学んだそう。読み終え、「らしく生きる」について考えてみました。取材などでも「後藤さんらしさ」と問われると固まってしまう私。「らしさ」っていったい何だろうとまた改めて考えながら、この原稿を書いています。通勤時に会える猫3匹の顔でも思い浮かべもう一度考えてみようと思います。

■後藤由紀子(ごとう ゆきこ)
1968年静岡県生まれ。静岡県沼津市の雑貨店「hal(ハル)」店主。庭師の夫、長男と長女の4人家族。センスの良い暮らしぶりが雑誌などで人気。著書に『50歳からのおしゃれを探して』『おとな時間を重ねる 毎日が楽しくなる50のヒント』『毎日続くお母さん仕事』『日々のものさし100』など、暮らしまわりにまつわる著書多数。

■書籍情報
『らしく生きよと猫は言う』
マイケルオマラ出版社 著
角田光代 翻訳
価格:本体1,200円+税
出版社:東京書店
公式サイト

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