上白石萌歌が語る、10代最後を切り取った写真集への想い 「仕事という位置づけではなく、私自身」
女優、モデル、歌手として活動してきた上白石萌歌が10代最後の年に写真集『まばたき』(宝島社)をリリースした。発売から2カ月以上経過しても、話題となっている作品だ。今回、上白石萌歌本人に、以前から行ってみたかったという台湾で撮影された本作の裏話から、タイトルに込めた想い、こんな状況だからこその楽しみ方について聞いた。(編集部)
応援してくださっているファンへの恩返し
――1st写真集出版の話を聞いたときはどう思いましたか?
上白石萌歌(以下:上白石):素直に驚きました! こんな私が写真集を出してもよいものだろうか、という不安が正直ありました。ですが、10代の締めくくりを撮っていただけることはありがたいことですし、応援してくださっているファンの方への恩返しになればいいなと思いました。
――ロケ場所の台湾は上白石さんの希望だったのでしょうか?
上白石:そうです。ずっと訪れてみたかった場所でしたので、希望を叶えていただきました。
――ロケ場所の他に、上白石さんから希望したことはありますか。
上白石:台湾の街並みが好きなので、屋台や人ごみ、それらを含めた街角など、現地の方にとってはなんてことない場所に紛れて、綺麗なお洋服を着て撮影したいという提案はさせていただきました。そういう写真がたくさん掲載されています。
――お気に入りの衣装はどれですか?
上白石:九份で着た、袖が風船のように膨らんだパフスリーブがお気に入りです。姉(上白石萌音)から借りた、私物の「東京台湾Tシャツ」も写真集の中に紛れているので探してみてください。
――撮影以外で楽しめたことは?
上白石:京鼎樓(ジンディンロウ)という、日本でもよく通っていた小籠包屋の、台湾にある本店に行けたことが嬉しかったです。
写真集は仕事というより私自身
――女優、モデル、そして歌手として、様々な表現方法で活動しています。写真集の仕事はどのような位置づけでしょうか?
上白石:難しいですね。写真集はもはやお仕事という位置づ付けではなく、私自身です。この作品にはそういうカットがたくさん収められています。
――普段から雑誌などで被写体としての撮影があるかと思いますが、写真集となると気持ちは変わりますか?
上白石:自分だけの写真が続く写真集だから、あえて撮られていることを意識せずにいました。普段は見せることのない表情がたくさん詰まっていると思います。