『呪術廻戦』最強呪術師・五条悟はどうなる? 飄々とした天才が抱く、生徒への愛情
生徒へのそのような想いには理由がある。まず、悟は彼のいう「腐った呪術師界」をリセットする信念に燃えている。悟ほどの実力があれば、単に上の連中を皆殺しにするのは簡単なはずだが、そうだとしても首がすげ替わるだけで変革は起きない。だからこそ、悟は教育を選び、並々ならぬ愛情で強く聡い仲間を育てるのだ。故に並の呪霊との闘いでは、悟ではなく生徒たちが討伐任務にあたる。
では、腐った呪術師界とはいかなるものなのか。現状、具体的に明かされてはいない。悠仁ら1年生のはじめての特級呪霊討伐や恵との出会いなどから、あいまいに語られる程度だ。
渋谷事変の後、その腐った呪術師界上層部との対決があるのか。あるとしたら、どのようなかたちになるのか。読者としては推測したくなるであろう。仮にその展開の線であれば、上記のキャラ造形からして、悟はみずから前線で対決するようには思えない。そう考えると、渋谷事変で悟は退場する可能性もある。今後の展開次第では、悟の生徒にその信念は継承されるのかもしれない。