アジアの作家たちは新型コロナ禍にどう向き合うのか 『文藝』夏季号で緊急特集

アジアの作家たちは新型コロナ禍にどう向き合うのか 『文藝』夏季号で緊急特集

 河出書房新社が発行する文芸誌『文藝』の夏季号が4月7日に発売される。今号の第一特集は池澤夏樹監修の「日本文学全集」が角田光代訳『源氏物語』下巻の発売によって完結したことを記念した“源氏物語”特集「源氏! 源氏! 源氏!」となっている。角田光代×池澤夏樹×江國香織による鼎談のほか、源氏物語のトリビュート創作作品の掲載や、十人の作家によるそれぞれの「夢浮橋」の翻訳を楽しめる特別企画も実施されている。

 また、「アジアの作家たちは新型コロナ禍にどう向き合うのか」と題した緊急特集も掲載。中国・韓国・台湾・タイ・日本、といった東アジアの作家6人が寄稿している。さらに、その中で発表されたノーベル文学賞有力候補にして現代中国の最重要作家である閻連科によるエッセイ「厄災に向き合って 文学の無力、頼りなさとやるせなさ」が、ウェブ上で全文公開された。(http://web.kawade.co.jp/bungei/3466/

閻連科

■目次
◎創作
遠野遥「破局」(170枚)
日上秀之「石の国の配下たち」(150枚)
◎特集1「源氏! 源氏! 源氏!」
【鼎談】
角田光代×池澤夏樹×江國香織 変わりゆく「日本人」のかたち 『源氏物語』そして「日本文学全集」
【ロングイインタビュー】
角田光代 聞き手:山本貴光 人はなぜ運命に抗えないのか 『源氏物語』を全訳して
【トリビュート創作】
大森静佳「光らない」
マルグリット・ユルスナール「源氏の君の最後の恋」(野崎歓 訳)
今日マチ子「明石」「少女」「常夏」
山下紘加「最後の女」
【特別企画】
「夢浮橋」翻訳十種
谷崎潤一郎/与謝野晶子/円地文子/橋本治/瀬戸内寂聴/大塚ひかり/林望/アーサー・ウェイリー/角田光代/山崎ナオコーラ
あの人もゲンジを読んでいた! 小澤みゆき
【エッセイ】
イーユン・リー「源氏の夢をさがしてみたら」(篠森ゆりこ 訳)
綿矢りさ 「クリアに蘇る源氏」
たられば 「「角田源氏」が繋ぐ、千年前と今と千年後」
ヴァージニア・ウルフ 「『源氏物語』書評」(鴻巣友季子 訳)
【論考】
鴻巣友季子「「角田源氏」の翻訳の可能性」
伊藤春奈「ケガレ・ミソジニー・シスターフッド」
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◎特集2「日本文学全集」完結 古典新訳が作家にもたらしたもの
池澤夏樹「池澤くん、ご苦労であった。 「日本文学全集」の完結を迎えて」
川上弘美「遠い旅」
角田光代「自分なり」
町田康「宇治拾遺物語を訳して」
古川日出男「私は何を訳したのか」
岡田利規「能が世界を刷新する」
円城塔「こんなことを考えた」
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●緊急特集 アジアの作家は新型コロナ禍にどう向き合うのか
閻連科「厄災に向き合って 文学の無力、頼りなさとやるせなさ」 (谷川毅 訳)
陸秋槎「神話の終わりと忘却の始まり」 (稲村文吾 訳)
イ・ラン「コロスウイルス」 (斎藤真理子 訳)
呉明益「「封じ込め可能」という嘘の背後に 様々な目論見が引き起こしたパンデミック」 (及川茜 訳)
ウティット・ヘーマムーン「剥がれたマスク」 (福冨渉 訳)
温又柔「ウイルスよりも憂鬱」
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●追悼 古井由吉
堀江敏幸「古井語の聞き取れる場所」
佐々木中「クラクフ、ビルケナウ、ウィーン中央駅十一時十分発」
朝吹真理子「冥界の門前」
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【連載完結】
宮内勝典「二千億の果実」最終回
老いゆく摩天楼/亀裂/砂漠にて/聖者の病理/カイバル峠/月夜の土手
いとうせいこう「福島モノローグ」 最終回 A LIFE OF A LADY
ロングインタビュー いとうせいこう「捉えれない災厄を、小説を描けるのか」
2019.12 『想像ラジオ』 in Paris 聞き手:木村朗子
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【短編】
北野武「浅草迄」
町屋良平「このパーティー気質がとうとい」
中原昌也「角田の実家で」
佐々木譲「褒章と罰」
【連載】
絲山秋子「まっとうな人生」第3回
岸政彦×柴崎友香「大阪」第5回 1995/大阪と大阪、東京とそれ以外
町田康「ギケイキ」第29回
「季評 文態百版」環世界を拡張する 2019年12月~2020年3月 山本貴光
「文芸的事象クロニクル」2019年12月~2020年2月 山本貴光 
「この装幀がすごい!」第5回ゲスト 田中かえ/川名潤・佐藤亜沙美
「はばたけ!くらもと偏愛編集室」倉本さおり 第5回
「反安心安全読書日録」第5回 泉まくら
「キネマ文藝 美しいあの女(ひと)」第3回 「はちどり」 雛倉さりえ
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【書評】
李龍徳『あなたが私を竹槍で突き殺す前に』 【評】加藤直樹
 古川日出男『おおきな森』 【評】川瀬慈
 吉村萬壱『流卵』 【評】赤松利市
山下紘加『クロス』 【評】ブルボンヌ
絲山秋子『御社のチャラ男』 【評】佐藤文香
大前粟生『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』 【評】児玉雨子
藤野可織『ピエタとトランジ<完全版>』 【評】Mami
ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー 押野素子 訳『フライデー・ブラック』【評】若林恵
第58回文藝賞応募規定

■書誌情報
『文藝』2020年夏季号
発行:河出書房新社
発売日:2020年4月7日(予定)
定価:1,485円(本体1,350円)
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309979700/

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