ハロプロ和田彩花の書評でさらに話題に 『82年生まれ、キム・ジヨン』16万部突破

ハロプロ和田彩花の書評でさらに話題に 『82年生まれ、キム・ジヨン』16万部突破

 韓国文学『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ著、斎藤真理子訳)が、発行部数16万部を突破。

 同書は筑摩書房が2018年12月8日に刊行。今年3月8日の国際女性デーに、元アンジュルムでハロー!プロジェクトリーダーのアイドル・和田彩花による書評配信や、チョン・ユミとコン・ユ共演で本国大ヒットとなった映画『82年生まれ、キム・ジヨン』の日本公開決定などの話題も後押しとなり、刊行1年を過ぎた今も好調な動きを見せている。

 この状況を受け、3月13日に3000部、3月16日に5000部の重版が決定。累計発行部数は16万4000部となった。

和田彩花書評「本書の続きを未来でつくりたい」

 和田彩花による書評「本書の続きを未来でつくりたい」は「webちくま」 にて公開中(http://www.webchikuma.jp/articles/-/1975)。「私は、アイドルです。アイドルと女性のあり方の接点に関心があります。」という一文で始まる書評は「自分の人生を振り返っていくような感覚」「誰もが一度は気になったことがあるかもしれないけどやり過ごしていたこと、或いは疑問も抱かず当たり前だと思っていたことに今更ながら気づきを与えてくれる」と、自身の体験を織り交ぜながら綴られている。

 韓国ではK-POPアイドルなど影響力のある芸能人が本書について度々話題にしたことでも注目を集めたが、ガールズユニット、Red Velvetのアイリーンが本書を読んだと発言したところ、一部男性ファンが「アイリーンがフェミニスト宣言をした」として一斉に反発、大バッシングが起きる事態に。一方、日本のアイドルが同書に言及するのは異例。公開直後からファンを中心に好意的な反響をよび、本書は新たな読者層へと広がりを見せている。

 30代の女性、キム・ジヨンが人生で出会ってきた困難を、医師のカルテの形式で淡々と振り返る形で書かれ、 何世代にもわたって女性たちが心に閉じ込めてきた思いを浮かび上がらせていく同書。中国・台湾でもベストセラーとなり、ベトナム、英国、イタリア、フランス、スペインなど22か国・地域で翻訳が決定している。本書を原作とした映画は韓国で公開後、1か月で350万人動員の大ヒットとなり新たな社会現象を巻き起こした。アメリカ、イギリスでも今春公開が予定され、日本では2020年10月9日に新宿ピカデリー他全国で公開が決定している。

■書誌情報
『82 年生まれ、キム・ジヨン』
著者:チョ・ナムジュ
訳者:斎藤真理子
出版社:筑摩書房
価格:本体1500円+税
<発売中>
特設web:http://www.chikumashobo.co.jp/special/kimjiyoung/

チョ・ナムジュ

■著者・訳者プロフィール
著者:チョ・ナムジュ
1978年ソウル生まれ、梨花女子大学社会学科を卒業。卒業後は放送作家として社会派番組のトップ『PD手帳』や『生放送・今日の朝』などで時事・教養プログラムを10年間担当。2011年、長編小説『耳をすませば』で文学トンネ小説賞に入賞して文壇デビュー。2016年『コマネチのために』でファンサンボル青年文学賞受賞。『82年生まれ、キム・ジヨン』で第41回今日の作家賞を受賞(2017年8月)。大ベストセラーとなる。2018年『彼女の名前は』(タサンチェッパン)、2019年『サハマンション』(民音社)刊行。

斎藤真理子

訳者:斎藤真理子(さいとう・まりこ)
翻訳家。訳書に、パク・ミンギュ『カステラ』(共訳、クレイン)、『ピンポン』(白水社)、チョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』(河出書房新社)、ファン・ジョンウン『誰でもない』(晶文社)、チョン・ミョングァン『鯨』(晶文社)、チョン・スチャン『羞恥』(みすず書房)、チョン・セラン『フィフティ・ピープル』(亜紀書房)、チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』(筑摩書房)、ハン・ガン『回復する人間』(白水社)などがある。『カステラ』で第一回日本翻訳大賞を受賞。

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