恩田陸『ドミノ』がパワーアップして帰ってきた パニックコメディ『ドミノin上海』
スピード感溢れるパニックコメディとして人気を博した、恩田陸『ドミノ』の発売からおよそ20年。シリーズ最新作となる『ドミノin上海』が、2月4日にKADOKAWAより発売された。
小型の美術品ばかりを狙う窃盗集団《ゴースト・キッドナッパーズ》。その被害に遭った幻の至宝「蝙蝠(こうもり)」が上海に持ち込まれた。闇競りを仕掛ける構成員と、捜査に心血を注いできた警察の駆け引き――。オカルト映画の撮影隊に、速さ自慢の寿司デリバリー、借金まみれの芸術家、さらには故郷を目指すパンダまで、その日そこに居合わせた見知らぬ者同士の運命が絡み合う。圧巻のエンタテインメント作品だ。
恩田陸コメント
私にとってもラッキーな作品です。読んだあなたの開運をお祈りします!
■書籍情報
『ドミノin上海』
著者:恩田陸
装丁:鈴木成一デザイン室
装画:若林夏
発行:株式会社KADOKAWA
発売:2020年2月4日(※電子書籍:ストアによって配信日が異なる)
定価:本体1700円+税
https://www.kadokawa.co.jp/product/321908000115/
■シリーズ既刊『ドミノ』情報
『ドミノ』
著者:恩田陸
レーベル名:角川文庫
発行:株式会社KADOKAWA
発売:2004年1月24日(※単行本発売:2001年7月30日)
定価:本体640円+税
https://www.kadokawa.co.jp/product/200302000631/
■著者:恩田陸(おんだ・りく)
1964年、宮城県出身。91年、第3回日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となり、『六番目の小夜子』でデビュー。2005年、『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞、第2回本屋大賞受賞。06年、『ユージニア』で第59回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門賞受賞。07年、『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞受賞。17年、『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞受賞。主な著作に『ネバーランド』『黒と茶の幻想』『上と外』『ドミノ』『チョコレートコスモス』『私の家では何も起こらない』『夢違』『雪月花黙示録』『失われた地図』『歩道橋シネマ』など。