『風の電話』映画監督・諏訪敦彦初の単著発表 西島秀俊、三浦友和のインタビューも収録

映画監督・諏訪敦彦初の単著発表

 映画の制度に挑戦し、その独自のスタイルが世界を驚かせてきた映画監督・諏訪敦彦、初の単著となる『誰も必要としていないかもしれない、映画の可能性のために──制作・教育・批評』が、フィルムアート社から1月16日に発売される。

 6章構成の本書には、自身の歩みを振り返る書き下ろしの随筆、監督作について語ったインタビュー、教育への思いをつづった文章、出身地広島を軸にしたエッセイ、北野武やペドロ・コスタなどを扱った映画評、西島秀俊や三浦友和といったキャストから見た諏訪に迫るインタビューなどが収録されている。

 さらに、カロリーヌ・シャンプティエの未邦訳エッセイ、韓国の雑誌やフランスの書籍に掲載された諏訪の文章も収録。長編映画はもちろん、短編や中編の映画、そしてテレビ作品も網羅したフィルモグラフィー、『H Story』や『ライオンは今夜死ぬ』などのシノプシスや企画書といった貴重な資料も複数収められている。

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■諏訪敦彦(すわ・のぶひろ)プロフィール
1960年、広島県生まれ。1985年、東京造形大学造形学部デザイン学科卒業。在学中から山本政志や長崎俊一らの作品にスタッフとして参加する。1985年、在学中に制作した『はなされるGANG』が第8回ぴあフィルムフェスティバルに入選。大学卒業後はテレビのドキュメンタリー番組を多数手がける。1997年、『2/デュオ』で商業デビュー。同作はロッテルダム国際映画祭やバンクーバー国際映画祭などで賞を獲得する。その後、1999年『M/OTHER』で第52回カンヌ国際映画祭にて国際批評家連盟賞を受賞し、2005年『不完全なふたり』では第58回ロカルノ国際映画祭において審査員特別賞と国際芸術映画評論連盟賞を受ける。その他の長編監督作に『H Story』『ユキとニナ』『ライオンは今夜死ぬ』がある。また東京藝術大学大学院映像研究科の映画専攻にて教授を務めるほか、子供を対象にした映画制作ワークショップ「こども映画教室」に講師として多数参加するなど、映画教育にも深く関わっている。長編最新作である『風の電話』は2020年1月24日に公開。

■書籍情報
『誰も必要としていないかもしれない、映画の可能性のために──制作・教育・批評』
著者:諏訪敦彦
発行元:株式会社フィルムアート社
定価 3,000円(本体)
2020年1月16日発売
詳細ウェブサイト:http://filmart.co.jp/books/filmmaker/nobuhiro_suwa/

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