『乃木撮 VOL.02』はなぜ名作となった? 激動の1年半の中で輝く、メンバーたちの素顔

『乃木撮 VOL.02』はなぜ名作となった? 激動の1年半の中で輝く、メンバーたちの素顔

 乃木坂46メンバー同士で撮影したオフショット写真集『乃木撮 VOL.02』が、発売から1カ月を待たずして4度目の重版、発行部数24万部と大ヒットを記録している。

 発売から2年以上が経過しても未だ勢いが衰えることはなく27度の重版、累計発行部数38万部、第1回野間出版文化賞・特別賞の受賞と出版史に残る写真集となった白石麻衣写真集『パスポート』。2018年6月に発売された『乃木撮 VOL.01』はその白石の写真集に次ぐ、発行部数34万部と女性アイドルグループ写真集史上最大のヒット作に。第2弾の売り上げも大いに期待されていた。その売り上げの一端を担うのは、Twitterアカウントでの動画をメインとしたバズを生み出し続ける驚異のプロモーション方法だろう(乃木坂46写真集、『乃木撮』公式Twitterの恐るべきプロモーション力を分析)。しかし、『乃木撮』の記録的ヒットはそれだけでは説明がつかないはずだ。本稿では、改めて『乃木撮』の写真集としての魅力を掘り下げていきたい。

 『乃木撮』最大の魅力は、プロのカメラマンにも撮ることのできないメンバーの素の表情が収められていることだ。メンバー自身がカメラを持ち、他のメンバーを撮影する。そこには楽屋で過ごすメンバーたちのそのままを切り取ったオフショットの数々がある。泣いて、笑って、食べて、寝て。多忙を極める乃木坂46の素顔は、メンバー同士にしか撮影できない。気を許しあった関係性だからこそ見せてしまう、等身大のあどけない表情の連続に、思わず目を細めてしまうファンは多いだろう。

 『乃木撮 VOL.02』は、2017年2月から『FRIDAY』に掲載されている連載「乃木坂46 乃木撮」を写真集としてまとめたものだ。第2弾の掲載期間は、2018年6月から2019年10月までの約1年半。明治神宮球場と秩父宮ラグビー場の2会場を行き来しながら行った「シンクロニシティ・ライブ」の開催が2018年7月、初代キャプテンの桜井玲香から秋元真夏へと乃木坂46のキャプテンの座が受け渡されたのが2019年9月、とグループの年譜と照らし合わせていけば分かりやすいだろうか。

 乃木坂46にとってこの1年半は、まさに激動の期間と言って間違いない。2018年12月、4期生の初お披露目。2019年2月、西野七瀬の卒業。『乃木撮 VOL.02』の見どころは、この出会いと別れをフォトアルバムとして真空パックしている点にもある。西野以外にも、卒業メンバーは、伊藤かりん、衛藤美彩、川後陽菜、斎藤ちはる、斉藤優里、相楽伊織、桜井玲香、能條愛未、若月佑美が登場。掲載順は時系列とは関係なくランダムではあるが、卒業生のショットと4期生が並ぶ『乃木撮 VOL.02』には、グループの変遷を強く感じずにいられない。

 また、『乃木撮』の楽しみ方の一つに仲良しペアを追いかけていく見方もある。昨年10月からスタートした旅番組『#乃木坂世界旅 今野さんほっといてよ!』(AbemaTV)では、白石麻衣と松村沙友理、齋藤飛鳥と星野みなみ、堀未央奈と北野日奈子といったファンにはお馴染みのペアでの旅行が展開され、最近は普段から仲のいい乃木坂46の顔をより前面に打ち出した企画が多くなってきている傾向にある。まさに『乃木撮』はその仲の良さをコンテンツ化した写真集であり、『乃木撮 VOL.02』からは4期生を中心とした最新のメンバー間の関係性も見えてくる。

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