『乃木撮 VOL.02』はなぜ名作となった? 激動の1年半の中で輝く、メンバーたちの素顔

『乃木撮 VOL.02』写真集としての魅力

 『真夏の全国ツアー』で魚の着ぐるみを着てステージに上がった山下美月、筒井あやめ(#118)、『真夏の全国ツアー』の楽屋で撮影会を開く生田絵梨花に笑みを見せる田村真佑、遠藤さくら、金川紗耶(#150)、選抜発表の夜に堀未央奈から長文のメールが届いたという筒井あやめのエピソードが添えられた堀、筒井、賀喜遥香のスリーショット(#413)、大好きな松村沙友理になだめられる矢久保美緒(#471)、笑顔弾ける岩本蓮加、遠藤さくらのツーショット(#617)、齋藤飛鳥、遠藤さくら、小顔2人に挟まれる秋元真夏(#629)。紹介したのは、ほんの一例で、ほかにも同期同士の仲良しショットは多い。また、ファンの多くが望んでいるであろう先輩、後輩による珍しいペアリングが見られるのも嬉しい限りだ。『乃木撮』の圧倒的なショット数とコンテンツ力があってこそ、同シリーズは写真集として“名作”なのである。

 少し気が早いが、『乃木撮 VOL.03』が発売されるとすれば、次回のトピックは白石麻衣の卒業がメインとなるだろう。白石麻衣と松村沙友理、秋元真夏、生田絵梨花、齋藤飛鳥……当たり前の日々が、残り少ない貴重な1日に変わっていく。そんな中で撮影されるメンバー間による写真も、その空気感を閉じ込めた1枚になっていくはず。また、白石の卒業とは別に期待したいのが、齋藤飛鳥が主演、山下美月と梅澤美波が共演する実写映画『映像研には手を出すな!』の撮影が進んでいること。現在、この撮影を機に、3人の仲が急速に近づいている。齋藤飛鳥と山下美月、齋藤飛鳥と梅澤美波といった、これまであまり見られなかったオフショットが『乃木撮 VOL.03』では存分に見られることを大いに期待したい。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

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