時短レシピ本、本当におすすめなのは? 現役主婦ライターがレシピを実践
『No.1家事代行「ベアーズ」式 楽ラクうちごはん』
次に紹介する時短の友は、『No.1家事代行「ベアーズ」式 楽ラクうちごはん』(世界文化社)。本書は、週末のたった3時間で5日分10品が完成する、つくりおきおかずの本だ。全レシピに書き添えられた冷蔵庫での日持ち日数が見やすく、献立づくりに一役買っている。
洗い物の手間を減らすことで時短を叶えるユニークなコーナーもある。フライパンがひとつしかない人の悩みに応える「1つのフライパンを洗わずに使いまわして時短で3品仕上げちゃいましょう」の項目だ。ここでは、ステーキを焼いたあとのフライパンでつくるガーリックきのこのチャーハンが目を引いた。
実際に作ってみると、肉のエキスが米粒ひとつひとつに染み込んで、たまらない。洗わないからこそのこのうまさ。焼き目をつけたきのこから出たうまみと共に豪速で胃袋に収まっていった。実は手弁当派の私、人参やじゃがいも、大根など、冷蔵庫のなかでスヤスヤ眠りがちな定番野菜1品でつくる副菜レシピコーナーも重宝している。弁当箱のすき間を埋めてくれたり彩りを添えてくれたりするこのちょっとした脇役たちを、私はとても大事に思う。
『やせる!作りおき&帰って10分おかず 330』
最後に、低糖質ダイエットのお供としても勧めたい時短レシピ本『やせる!作りおき&帰って10分おかず 330』(新星出版社)も併せて紹介しておこう。本書のテーマは「ゆる糖質オフ」。忙しい平日は帰宅後にパパっと、休日は貴重なフリータイムを何時間も犠牲にせずともつくれる、ハードルも糖質も低めの簡単メニューが330品掲載されている。厳しい糖質オフ本に「みりんは1ミリもダメ!砂糖なんてもってのほか!」なんてピシャリとやられて心が折れたことはないだろうか(私はある、ポッキポキに)。ダイエット中にどうしても炭水化物を欲してしまうタイプなら、本書の糖質を抑えたパスタや炊き込みごはんメニューをぜひ取り入れてみてほしい。
■大信トモコ
元Supersnazz、現在はTweezersとRock Juiceで活躍中の歌うベーシスト。趣味は映画と音楽鑑賞、料理本集め。Twitter @tomokorocks
■書籍情報
『たった4分チンするだけでおかずにもスープにも凍ったまますぐ使える1人分冷凍パック』
村上祥子 著
発売中
価格:1,300円+税
判型:四六版
発行/発売:大和書房
公式ホームページ:http://www.daiwashobo.co.jp/book/b458014.html
『No.1家事代行「ベアーズ」式 楽ラクうちごはん』
ベアーズ 著
発売中
価格:1,300円+税
判型:A5
発行/発売:世界文化社
公式ホームページ:https://www.sekaibunka.com/book/exec/cs/18332.html
『やせる!作りおき&帰って10分おかず330』
倉橋利江 著
発売中
価格:1,200円+税
判型:A5変形
発行/発売:新星出版社
公式ホームページ:http://www.shin-sei.co.jp/np/isbn/978-4-405-09371-3/