布袋寅泰×Char、GLAY TAKURO×B’z 松本孝弘……ファン垂涎、ギタリスト同士の熱いコラボ
一方、CharといえばTUBEのギタリスト・春畑道哉のソロデビュー35周年の節目である2022年にリリースされたオリジナルアルバム『SPRING HAS COME』では、Charによる書き下ろし楽曲でのコラボレーション「I feel free (feat.Char)」が実現。アグレッシブなリードギターと小気味よいワウギターが絡み合うサウンドが解放感を感じさせる。両者の対談(※1)ではこの楽曲のライブ初お披露目がCharのライブであったことが明かされており、春畑だけでなくCharにとっても重要な位置づけのトラックであることが感じられる。
ギタリスト同士のコラボレーションと言えば、GLAYのギタリスト・TAKUROが2016年にリリースした初のインストソロアルバム『Journey without a map』のプロデュースを松本が担当したことも印象深い。ジャズやブルースを基調としたこのアルバムはTAKUROのぬくもりのあるギターフレーズと程よいエッジの効いたサウンドが特徴で、耳にすればひとたびに様々な情景や感情が思い浮かぶような1枚に仕上がっている。GLAY、そしてB'zが普段鳴らしている音楽性とは一線を画すブルージーなサウンドには、TAKUROや松本の音楽探究心の深さが感じられる。日本のロックシーンのトップを走るアーティストとして長年ギターを鳴らしてきた2人でしかなし得ない1枚だったと言えるだろう。
こうしてベテランギタリストたちのコラボレーションを振り返ると、そのキャリアからは意外なほどに“ギタリスト”としての遊び心を感じる共演が多い。彼ら自身がギターキッズだったからこそ、自分と同じギターを愛する者との邂逅で、内に秘めた遊び心が再び開け放たれているのかもしれない。
※1:https://rollingstonejapan.com/articles/detail/37600/2/1/1
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