NELKE、chef’s、Aivy、Broken my toybox……【招待状型連載】ロッキン・ライフの「俺のイベントに出てくれないか!」第1回

 筆者は定期的に『ロッキン・ライフ』という数百人規模のライブイベントを開催してきた。This is LASTやChevonをはじめ、『METROCK』、『JAPAN JAM』などの大型フェスへの出演を決めたバンドの出演実績も多数、イベント出演後に大きく飛躍したバンドも少なくない。そこで今回「招待状型コラム」と題して、今本気で自分のイベントに出演してほしいバンドを紹介し、半ば本気で出演のオファーをするくらいの熱量で、バンドを紹介してみようというのが本コラムの狙い。

 実際のライブのブッキングは前後のスケジュールの兼ね合いもあるため、仮に相思相愛だとしても出演が実現できないケースも多いのだが、このコラムではそういう事情は脇において、圧倒的な“ガチofガチ”の選定で進めていきたい。なお、筆者はこれまで複数バンドが出演する、いわゆる対バン形式のライブイベントを行ってきたので、本コラムもひとつの対バンイベントに見立てて、ラインナップを精査していきたいと思う。

NELKE

NELKE - 花図鑑 【Music Video】

 2024年春、メンバーはそのままで、RIRIKO BANDから改名して再スタートを切った5人組バンド。編成にキーボードが入っており、多彩なアレンジとキャッチーなメロディがこのバンドの持ち味。「バイバイアクター」のような疾走感のあるロック調の楽曲もあれば、「花図鑑」のように瑞々しいメロディをきれいに歌い上げる楽曲が共存しているのも良い。元々、このバンドはRIRIKO(Vo/Gt)のソロプロジェクトとして活動していた背景があり、圧倒的にボーカルが際立っているのも大きな特徴だ。ポップ色の強いバンド好きには、ぜひおすすめしたい。

chef’s

chef's - ヒッチコック " Official Music Video "

 “おいしいおんがく”をコンセプトに活動する4人組バンド。ギター、ベース、ドラムという、バンドとしてオーソドックスな形態ながら、独自のコンセプトを掲げて活動しているだけあって、ビートやグルーヴにこだわりを持った楽曲が多い。「Hamlet」は前半は“間”と“余白”を効果的に活用しており、揺れるように楽しめる構成になっている。しかし、楽曲の後半からBPMを少しずつ上げていき、アグレッシブなテンポ感で、駆け抜けるようにアウトロまで展開していく。「ヒッチコック」や「ourora」など、他の楽曲でも縦横無尽なビートアプローチに面白さが宿っており、耳で聴く“おいしさ”を体感することができる。

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる