YOASOBI、JO1、Vaundy、Hey! Say! JUMP、SKY-HI、m-flo loves 鈴木真海子……注目新譜6作をレビュー
New Releases In Focus
毎週発表される新譜の中から注目作品をレビューしていく連載「New Releases In Focus」。今回はYOASOBI「PLAYERS」、JO1「BE CLASSIC」、Vaundy「人生はミックスナッツの組み合わせ」、Hey! Say! JUMP「SUPER CRUISIN'」、SKY-HI「No Flexin’」、m-flo loves 鈴木真海子「Judgement?」の6作品をピックアップした。(編集部)
YOASOBI「PLAYERS」
原作はユーザーから募集した「記憶を消してもう一度やりたいゲームのエピソード」。ゲームを通して得た経験――物語に没頭する楽しさ、最新のテクノロジーに触れる快感――のエッセンスを抽出し、幸福感と解放感に溢れたポップチューンへと昇華したのが、PlayStation®発売30周年記念プロジェクト「Project: MEMORY CARD」から生まれた新曲「PLAYERS」だ。プレステ的な効果音をキラキラとちりばめながら疾走するサウンド、ikuraの可愛くて力強いボーカルとシンガロングパートが交差するメロディ、そして、〈もう一回 ほら/選ぶコンテニュー/真のエンドロールまで〉という前向きなメッセージを刻んだ歌詞が互いを高め合い、すべてのゲーム好きを祝福している。(森)
JO1「BE CLASSIC」
4月2日発売のベストアルバム『BE CLASSIC』より、タイトル曲の先行配信。ベートーヴェンの交響曲第5番ハ短調、通称「運命」で知られる名曲を大胆にサンプリング。荘厳なクラシックと低音域で蠢くビート、そしてメロディとラップを織り交ぜながら小気味よく進むマイクリレーの組み合わせがいたく新鮮だ。大ネタを使うアイデア勝負の曲ではあるが、注目はビートが消えてバックがピアノだけになる後半の展開。各自の色気はもちろん、ロングトーンを歌い切る端正な歌唱と、同時に荒々しい野生も覗かせるボースティングのバランスがいい。革命児のような勢いを備えたままクラシカルな気品も身に付けた、結成6年目の貫禄を感じる。豪華MVにも注目。(石井)
Vaundy「人生はミックスナッツの組み合わせ」
大型タイアップが続いていたVaundyによる久しぶりのまっさらな書き下ろし新曲。妙に具体的でユーモラスなタイトル、音数の少ない宅録風のファンク、いつもよりオフビート気味のおしゃべり風歌唱が、ただピュアに音楽を楽しみたくて作った一曲なんだろうと思わせる。何かと迷ったり躓いてしまう人生を〈詰め合わせたミックスナッツ〉に喩え、最終的にふっと気が楽になるムードに持っていく。こういう楽曲自体が「令和のポップス研究家」「何にでも擬態できる天才」といった従来のイメージとは違うもので、意外性も含めて、「かわいいVaundy」を開拓する新境地になりそう。(石井)