XGは名実ともにグローバルアーティストだった ワールドツアーで磨かれたパフォーマンスの進化を体感

ラストスパートは、追加公演で初披露となった「IN THE RAIN」、スタンドマイクでしっとりと歌い上げた「LEFT RIGHT 」、7人で円になり、向かい合って互いの存在を確かめながら歌った「WINTER WITHOUT YOU」、「愛情」の花言葉を持つ赤い薔薇の花を用いたパフォーマンスに目を奪われた「IS THIS LOVE」で本編が締め括られる。

「こんなに楽しい日なんてないです。明日も幸せ、You make me smile」(HARVEY)、「いつも支えてくださる家族の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。これからも誇れる娘たちでいます!」(HINATA)とメンバーが口々に想いを伝えた有明公演も、早くも終盤に差し掛かる。「SHOOTING STAR」、「NEW DANCE」、「LEFT RIGHT」、「PUPPET SHOW 」が名を連ねたアンコールでは、リーダーのJURINが「今日は本当に、宇宙一の時間をありがとうございました!」「全てのALPHAZにありがとうございました!」と感謝を伝えた。

XGは2025年のスローガンに、「脱皮しないとしぬ!! ~Do or Die~ HESONOO!」を掲げた。2024年のスローガンは「ぶちかまCRAZY」だったが、恒例の「宇宙会議」で決定した2025年の由来について、発案者のCHISAは「私たちも脱皮をたくさんして成長して、2025年もぶちかまCRAZYするぞ!」と意気込む。そんな彼女たちをこれから待ち受けるのは、ついに春先に迫った『Coachella Valley Music and Arts Festival』(XGの出演は現地時間4月13日・20日)と、5月14日に予定されるツアー最終到着地・グループ初の東京ドームでのファイナル公演だ。歌う土地が日本であれ世界であれ、彼女たちが彼女たちの音楽を求める観客に届けるものは変わらない。XGから放たれるエネルギーに会場中のALPHAZの魂が共鳴していくようなライブが、きっと世界を震撼させていくことだろう。そしてその先の未来で、次は「宇宙」という “目的の地” が、XG、XGALXを待ち詫びている。
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