NIKO NIKO TAN TAN、新たな扉が開いた100年に一度の『2525の日』 TESTSETとの共鳴が生んだ名演を振り返る

NIKO NIKO TAN TAN、100年に一度の『2525の日』レポ

最新曲「想|像」も披露 「2025年は“解放の年”」

 2マンライブとしては異例の濃度で展開してきたライブ終盤には、再び有元を招き入れて、彼が演奏とアレンジで参加した「Only Lonely Dance」をライブで実現。「この1曲で完全燃焼していきます!」と宣言した有元のセンス溢れるカッティングとリフは、ギターが入ることで生まれるダイナミズムを証明していた。本編ラストは「そろそろみんなこの曲が聴きたいでしょう?」と、最新曲「想|像」が披露された。〈ありえない日まで想像/くだらない日まで想像〉と歌うこの曲にNIKO NIKO TAN TANが音楽を作るモチベーションを感じ、さらに加速していくクリエイションをライブでも見せてくれたように思う。潔いエンディングは本編を走り切り、ゴールテープを切るような痛快さだった。

OCHAN(撮影=ヨシモリユウナ)

Anabebe(撮影=ヨシモリユウナ)

 実はこの「想|像」、1年前にはできていたことがアンコールのMCでわかった。アルバム『新喜劇』に入りきらなかった曲がまだまだあるのだろうか。と、思っているとアンコールで未発表曲を初披露。OCHANがテレキャスターを手に取ると期待の声が上がる。「NIKO NIKO TAN TAN結成後はギターを弾かずにいこうと思ってたんですけど、2025年は“解放の年”ということでなんでもやっていこうかな、と」と告げる。ミクスチャーテイストも随所に感じられる曲で、ライブの可能性も広がりそうな予感。最後は「キューバ、気づき」でフロアも格別に大きな“ラーラーラ”のシンガロングで歓喜を爆発させた。2025年、全力のスタートと好カードに、NIKO NIKO TAN TANの野心を気持ちよく受け止めることができた一夜だった。

■『NIKO NIKO TAN TAN presents 「2525の日」』
2025年2月5日@Zepp Shinjuku (TOKYO)

<セットリスト>
1.Jurassic
2.怪人
3.IAI
4.カレイドスコウプ
5.MOOD
6.琥珀
7.Night Cruising
8.The Dawn
9.胸騒ぎ feat. Chi- from カメレオン・ライム・ウーピーパイ
10.Paradise
11.WONDER
12.同級生
13.Only Lonely Dance
14.想|像

En
1.未発表曲
2.キューバ、気づき

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