INI、結成3周年に寄せて メンバーが取り組むクリエイティブ、フェスへの参加で感じる成長
INIが、6月13日に結成3周年を迎えた。2年目の活動を振り返ると、INIにとって成長を感じられる出来事が続いたように思える。そこで今回は、楽曲制作とフェスへの参加を観点に、2年目の活動を振り返っていきたい。
この1年でINIは、フィジカル作品としてはシングルとアルバムを1枚ずつリリースした。その両方で、メンバーが作詞に携わっている。2023年10月11日に発売した5thシングル『TAG ME』では、池﨑理人が「10 THINGS」、田島将吾が「TAG」と「10 THINGS」、藤牧京介が「YOU IN」の作詞に参加。池﨑にとっては初めての作詞となり、「本当に嬉しく、素晴らしい経験となりました」と語っている。
2024年2月14日に発売された2ndアルバム『MATCH UP』では、西洸人が「LEGIT」、田島と髙塚大夢が「Dirty Shoes Swag」、池﨑と藤牧が「Ferris Wheel」の作詞に参加。2月16日に放送された、INIの冠ラジオ番組『From INI』(TOKYO FM)では、池﨑、尾崎匠海、藤牧の3人が「Ferris Wheel」を“神曲”だと絶賛した。番組では楽曲の制作秘話も明かし、藤牧は「思い入れが強い」と語っている。ツアーの合間のタイトなスケジュールでの作詞となった藤牧は、ラップパートについて池﨑に相談することに。話を聞いてすぐに取りかかった池﨑は、デモを聴いてボロボロと涙を流したのだそう。「Ferris Wheel」は、池﨑にとっても、きっと思い入れの強い1曲になったに違いない。こういった2人のエピソードを聞いてから曲を聴き直すと、聴こえ方も変わってくるだろう。
また、2023年7月1日に配信リリースされ、ウクライナアニメーション映画『ストールンプリンセス:キーウの女王とルスラン』の日本語吹替版主題歌となった「My Story」では、髙塚が作詞を担当。8月14日に配信リリースされ、『バーチャル冒険王2023』のテーマソングとなった「Moment」では、木村柾哉が振り付けを担当。メンバーが単独で振り付けをするのは、これが初めてだった。「Moment」の練習風景はYouTubeにて公開され、後藤威尊は「『キム(木村)っぽいな、この振り』みたいな感じのところめっちゃいっぱい見つけれたんで、それも楽しかったです」とコメントしている。
メンバーが楽曲制作に関わることでパフォーマンスする際の気持ちも変わるだろう。これからもクリエイティブ面に参加し、“INIらしさ”をたくさん発信していってほしいと思わずにはいられない。