INI、「My Story」では髙塚大夢が初挑戦 藤牧京介、池﨑理人、田島将吾、西洸人……作詞で示すそれぞれの想い

 INIの新曲「My Story」が7月17日に配信リリースされた。

 同楽曲は、9月22日に公開される映画『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』の日本語吹替版主題歌に起用。さらに、主人公・ルスラン役の日本語吹き替えを担当したINIメンバーの髙塚大夢が作詞に初挑戦したということでファンの間で話題になっている。

My Story

 本稿では、同楽曲の魅力とともに、INIで作詞を担当してきたメンバーをピックアップしていきたい。

 壮大なメロディの「My Story」は、映画の中でルスランが成長する姿を彷彿させるような歌詞が特徴。しかし、7月14日に放送されたラジオ番組『From INI』(TOKYO FM)によると髙塚は「INI 11人がオーディションから成長してきた姿ともリンクさせた」そうだ。

 そんな思いを聞いたあとで歌詞を見てみると〈憧れていた理想の場所 少し近づけた今なら〉は、オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』で、グループ入りを目指し切磋琢磨しあっていたころに描いていた理想と、2年間グループとして活動する中で見えている今を感じる。

 さらに〈本当は弱くて不安で 彷徨ってしまっても君となら 抜け出せるよ〉という歌詞は『2022 INI 1ST ARENA LIVE TOUR [BREAK THE CODE]』のツアーファイナルでの髙塚の挨拶を思い起こさせた。

 オーディションの審査が進むたびに辞退しようと葛藤していた髙塚。それでも決心して進み「僕が今ここに立っているのは、間違いなく今、僕のことを見てくれている、応援してくれているあなたのおかげだと思います」と述べた。そのときの言葉と同様、髙塚にとってのMINI(INIファンの呼称)の存在がいかに大きいかを感じさせる歌詞に思えたのだ。

 デビュー前から、気づいたことや日記をこまめにノートにつけていると明かしている髙塚。壮大な世界観を表すメロディの「My Story」には、言葉と真摯に向き合ってきた彼だから表現できた愛と感謝が詰まっているように感じる。歌詞を見ながら聴くことで、きっとINIのMINIへの愛が感じられることだろう。

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