MILLENNIUM PARADE、B'z、aespa、JO1、[Alexandros]、imase……注目新譜6作をレビュー

New Releases In Focus

 毎週発表される新譜の中から注目作品をレビューしていく連載「New Releases In Focus」。今回はMILLENNIUM PARADE「GOLDENWEEK」、B'z「Get Wild」、aespa「Supernova」、JO1「Love seeker」、[Alexandros]「アフタースクール」、imase「Rainy Driver」の6作品をピックアップした。(編集部)

MILLENNIUM PARADE「GOLDENWEEK」

 常田大希率いるMILLENNIUM PARADEが英米大手2レーベルと契約。本格的にグローバルマーケットに向けて進み始めた彼らの1stシングル『GOLDENWEEK』は、まさに世界を標的にした楽曲に仕上がっている。ボーカルを前面に押し出していること、深みとインパクトを両立させたビートメイク、楽曲の進行とともに表情を変えるサウンドなど、海外仕様のポップネス/ダンスミュージックとしての機能を明確に打ち出しているのだ。もちろんMILLENNIUM PARADE本来のコンセプトである百鬼夜行的なイメージ、アジア的な雰囲気も散りばめられ、まったく隙のないプロダクションが実現している。この楽曲が世界進出の突破口になるか、しっかりと注視していきたいと思う。(森)

MILLENNIUM PARADE「GOLDENWEEK」

B'z「Get Wild」

TM NETWORK TRIBUTE ALBUM -40th CELEBRATION- Digest Movie [Disc1]

 TM NETWORKデビュー40周年記念トリビュートアルバム『TM NETWORK TRIBUTE ALBUM -40th CELEBRATION-』にB'zが参加、「Get Wild」をカバーするという情報を知ってから勝手に頭のなかで「こんな感じだろうな」と妄想を膨らませていた筆者だが、果たして届けられた音源のパワーはそれを遥かに上回るものだった。イントロのシンセはほぼ原曲のままだが、エキゾチックなパーカッションを交えたビート、ギュイーン!と雄叫びを上げるエレクトリックギター、鋭利なグルーヴを放ちまくるボーカルによって、B'zにしか体現し得ないハードロッキンに踊れる「Get Wild」へと昇華。原曲へのリスペクトと自らの個性をぶつけ合うボーカルもすごいが、TM NETWORKと深い縁がある松本孝弘(Gt)の豪快かつメロディックなギタープレイこそがこのテイクの核だろう。(森)

aespa「Supernova」

aespa「Supernova」

 2020年デビュー、グローバルグループの最新曲。うねうねとのたうつシンセベースを強調したダンスミュージックで、可愛さよりも格好よさをアピールするアッパーな曲だ。もちろんこれだけなら昨今のK-POPシーンでは珍しくないのだが、aespaの面白さは、メンバーと、もうひとつの自我であるアバターをかなり重視しているところ。aespaデビュー当時にあった仮想空間のコンセプトに再び立ち返ったMVがとにかく秀逸だ。どこまでぶっ飛んだSF的表現ができるか、チームが一丸となって極限まで攻めている。メンバーの表情やダンスはもちろん、カメラワークやライティングも衝撃的。これはMVの概念が変わりそう。(石井)

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