MILLENNIUM PARADE、B'z、aespa、JO1、[Alexandros]、imase……注目新譜6作をレビュー

JO1「Love seeker」

JO1「Love seeker」

 8thシングル『HITCHHIKER』のリード曲「Love seeker」はK-カルチャーフェスティバル『KCON JAPAN 2024』でも披露されたファンク・ソウル系の楽曲。しなやかなファンクネスを感じさせるドラム、心地よくリズムを刻むギターカッティング、さらに華やかなホーンの音が加わり、思わず身体を揺らしたくなるダンスチューンに導いている。70年代のソウル、ファンク的なテイストも随所に感じられ、これまでのファンのみならず、幅広いリスナーに訴求できそうだ。メンバーが全身で音を楽しんでいる姿が浮かんでくるようなボーカル/ラップ/ハーモニーも印象的。“どこかにある愛を探して旅立つ旅路”というテーマをポジティブかつカラフルに描き出している。ハートマーク満載のチアフルなMVのパフォーマンスにも注目してほしい。(森)

[Alexandros]「アフタースクール」

 シングル『SINGLE1』収録曲、報道番組『WBS ワールドビジネスサテライト』(テレビ東京系)エンディングテーマ曲に書き下ろした一曲でもある。疾走するロックナンバーは彼らの十八番だが、これはゆったり歌を聴かせるミドルテンポな一曲。高音域を避けた伸びやかな歌唱、せわしなく乱高下することのない、どっしり落ち着いたメロディ展開は、彼らが敬愛するOasisにも近いものがある。派手な装飾や冒険的なアレンジがほぼないのも自信の裏返しだろう。英語による歌い出しは、訳すと「“世界"と友達にでもなれたらいいのにな」というもの。声高に平和や友愛を謳う曲ではないが、それぞれの違いを認め合いながらそっと手を繋ごうとする川上洋平(Vo/Gt)のメッセージが伝わってくる。(石井)

imase「Rainy Driver」

imase「Rainy Driver」

 音楽活動を始めて3年、日本だけでなく世界各国でバイラルヒットが続くimaseが、初めてリリースするCDアルバム『凡才』からの一曲。柔らかな鍵盤から優雅に幕を開ける曲で、ベースにあるのはボサノヴァだろうか。穏やかなアコースティックギターとふわふわ溶けるようなimaseのボーカルが絡み合い、リラックスした日曜の午後、みたいな空気を運んでくる。ただ、中盤からはリズムがかなり実験的になっていき、刻まれるビートとは別に、シンセ自体がポリリズムを刻む打楽器となる。間奏部分の連続カットアップ、どんどん音数が増える後半のコラージュなども、かなり大胆なDJ感覚である。それなのに全体の印象は柔らかなまま、というのがすごい。(石井)

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