日向坂46 初の展覧会『WE R!』でグループの歴史を体感 ファン必見のカフェメニューも

日向坂46展覧会で歴史を体感

 日向坂46が、グループ初となる展覧会『WE R!』を東京港区の六本木ミュージアムで開催する。期間は3月1日から5月19日まで。

 2月28日、展覧会の開始をいよいよ週末に控え、メディア向けの内覧会が行われた。内覧会では、展示会場のすべてを見て回ることができ、販売されるグッズやカフェで提供されるメニューも披露された。本稿ではその様子をレポートしながら、展覧会の見どころをお伝えしていきたい。

 内覧会ではまず、展覧会の構成や展示方法を企画したクリエイティブディレクターの本信光理より、こだわったポイントなどが語られた。本信は、「日向坂46は“谷あり、山あり”で。長濱ねるがいて、意図せずスタートした。数奇な運命をたどりながら、東京ドームを成功させるようなグループ」と話し始めると、日向坂46がアイドルグループとしては珍しいキャリアを歩んできたことから、グループの物語に焦点を当て、来場者がメンバーやグループの歴史を体験できるような展示構成にしたとコメント。約120体のメンバーのパネルと、詳細な年表、メンバーが使用していた衣装や道具などを合わせて展示したことで、日向坂46の歴史を没入感を持って振り返ることができるような展覧会になっているという。

 そこで早速、筆者も展示会場に足を踏み入れてみた。すると、まず「第1章 突然の旅人」と名づけられた展示に息をのんだ。第1章では、日向坂46の前身である「けやき坂46」が立ち上がった2015年11月~2017年9月までの草創期を紹介。丸い展示室内をぐるっと囲むように年表が置かれ、長濱ねるの存在があって立ち上がったグループが、どのようにして1つにまとまっていったのかが、細やかに書かれた年表から読み取れるようになっている。

 また、練習時に使用していたという初期メンバーの名前が入ったビブスも、グループ結成時期の様子をリアリティを持って想像させるのに一役買っており、「このビブスを着て、彼女たちは苦労をしながらグループを作り上げていったのか」と思わず感心してしまう内容だった。

 ここで言及したいのが、どの展示室にも展示されている「年表」の存在である。この年表が、来場者が日向坂46の歴史に没入感を持って想いを馳せるための仕掛けとなっているのだ。グループの立ち上げ経緯から一期生の加入日、SHOWROOMの配信日、メディアへのメンバーインタビューの掲載時期、各シングルのリリース日とセンターを務めたメンバー名、ランウェイデビューやエッセイ執筆といった各メンバーの個人活動まで事細かにまとめられている。

 しかも、オーディションやセンター就任、個人での活動など、各メンバーのターニングポイントになったであろう時期には、該当するメンバーからのコメントも掲載されている。例えば、四期生が加入したオーディションのタイミングでは、正源司陽子や小西夏菜実らのコメントが掲載されていたほか、けやき坂46から日向坂46への改名が行われた時期に当たる展示には、小坂菜緒のコメントも掲載されていた。

 このように各時期の詳細な情報だけでなく、当時のメンバーの気持ちも知ることができる年表の存在は、今回の展覧会のコンセプト「メンバーとともに彼女たちの歴史を歩く」を体現している。来場者を日向坂46の過去から現在までの時間に誘ってくれる鍵となってるように思う。

 また、詳しくはぜひ会場で見ていただきたいのだが、MVの構成をまとめた絵コンテやコンサートの衣装デザイン案、CDのタイトルロゴのアイデアなども展示されているほか、メンバーが着用していた衣装、コンサート等で使ったグッズも一部展示されている。グッズにはメンバーのサインやメッセージが直筆で書かれているものもあるため、ファンとしては必見。すべての展示は撮影可能なため、“推し”の直筆サインやメッセージとともに写真を撮ることもできる。

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