稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾、“学び”をバラエティにする力 『ななにー』でサントリーとの絆を再確認

 稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾によるレギュラー番組『ななにー 地下ABEMA』(ABEMA※以下『ななにー』)の#3となる11月19日放送回は、これまでの『ななにー』とは違った雰囲気を感じられる回となった。その内容は「サントリー天然水、実はこんなことまでやっていた!水に対するこだわりを徹底リサーチ」と題し、3人がCM出演している「サントリー天然水」の秘密に迫るというものだ。

サントリー天然水『2023 Water Positiveの約束』篇 30秒 稲垣吾郎 草彅剛 香取慎吾 サントリー CM

新しい地図とサントリーを結ぶ「やってみなはれ」精神

 3人とサントリーのつながりは、1995年に香取が炭酸飲料『QUAN FOO(カンフー)』のCMを務めるなど古くからはあったものの、3人が新しい地図を広げた2017年以降の印象が強い。

 近年、稲垣の『ノンアルでワインの休日』、草彅の『GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶』、香取の『サントリー天然水 スパークリングレモン』『サントリー天然水 Clearレモン』『金麦〈ザ・ラガー〉』『サントリー天然水 きりっと果実 オレンジ&マンゴー』と立て続けに出演してきた。

 なかでも、2018年より稲垣と香取を起用した『サントリー オールフリー』のCMがあまりにも眩しかったのを覚えている。ゼロになるつもりでスタートしたものの、長年愛されてきたレギュラー番組が次々と最終回を迎え、地上波テレビに出演することがパタリとなくなったタイミングでのCMキャラクターへの起用は、多くのNAKAMA(ファン)を喜ばせた。

 当時は、オールフリーのリニューアルと、彼らが新しい地図として次なるステージに羽ばたこうという偶然の一致に心が躍ったが、今回の『ななにー』を見ていると、もっと深い部分で彼らとサントリーは共鳴するものがあったのではないかと思えてきた。

 その象徴とも言えるのが、サントリーの創業者・鳥井信治郎が遺した「やってみなはれ、やらなわからしまへんで」の言葉。どんなに無謀だと言われても、どんな苦境に陥っても、自分自身と作るモノへの確信を捨てずに破天荒の才覚を発揮し続けたと言われている鳥井。

 また鳥井は、「いいものを作らないと売れない。ただ、いいものを作ってもそれを知ってもらわないことには売れへんのや」とも語っており、人々の注目を集めることにも天才的だったそうだ。たとえば、大正9年に甘味葡萄酒「赤玉ポートワイン」を発売した際には、新聞の一面に手書きの文字を描いた広告を出し、「子どもが落書きをした新聞を配ったのでは?」と多くの読者を驚かせたという。この大胆なアピール方法に香取と稲垣も思わず「面白い!」と目を輝かせる。

 また、女性の両肩があらわになった日本初のヌードポスターで世間をあっと言わせたことも。セピア色の写真にグラスのワインだけ赤く色づいた、目を引くデザインに、草彅は「今見ても芸術性が高い」と感心せずにはいられない。

 実力があることはもちろんだが、それを広く知ってもらうためになんでもやってみる。そうして誰もやったことのないチャレンジをして、新たな世界を広げていく姿は、彼らがアイドルの概念を変えるほど幅広く活躍してきた姿と重なるものがあるように感じたのだ。

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