Stray Kids、なぜ日本でも人気? 中毒性ある“攻めた楽曲”と徹底したコンセプト

徹底したコンセプト表現とギャップで“オタク心”を鷲掴みに

 また、楽曲だけでなく、彼らの徹底したコンセプト表現も日本で人気を獲得した理由のひとつだろう。

Stray Kids "CASE 143" M/V

 「God’s Menu」では音楽制作を料理になぞらえてリスナーを客、自分たちをシェフに例え、「Thunderous」では朝鮮時代の歌い手「소리꾼(ソリクン)に扮し、「CASE 143」では恋に目覚める気持ちを事件に例えて歌う、などといったように楽曲それぞれにユニークなテーマが設けられている。そして、それに合わせて衣装やMVの世界観も徹底して作り込まれている。

 耳で聴くだけでなく目で見ても楽しいところは、初見の人やK-POPリスナーでない層も心を掴まれてしまうのではないか。

 また、そんな完成度の高いエンターテインメントを生み出すグループがステージを降りれば、笑いに貪欲だったり、仲の良さを垣間見せたりと年相応の人間味あふれる8人の好青年であるというギャップも、“オタク心”に刺さるポイントだろう。

 K-POP第2世代の東方神起やBIGBANG、第3世代のBTSのように、Stray Kidsが第4世代のなかで日本を席巻するレジェンド的なボーイズグループとして語られる日も遠くないかもしれない。

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