Stray Kids、なぜ日本でも人気? 中毒性ある“攻めた楽曲”と徹底したコンセプト
2018年に、JYPエンターテインメントからデビューした8人組ボーイズグループ、Stray Kids。これまで、「MIROH」「God’s Menu」「Thunderous」など数々のヒット曲を世に送り出し、2022年10月にリリースされたアルバム『MAXIDENT』は、同年3月リリースの『ODDINARY』に続いて米ビルボードのメインチャート「ビルボード200」で2度目の1位を獲得、トリプルミリオンセラーを達成するなど、韓国のみならずグローバルに愛されていることがわかる。
日本でも彼らの人気は凄まじく、2月には2回目となる日本単独公演『Stray Kids 2nd World Tour "MANIAC" ENCORE in JAPAN』を開催し、2月22日には初の日本1stアルバム『THE SOUND』もリリース。
これまでに日本の音楽YouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』に4回登場しており、つい先日公開された「CASE 143 -Japanese ver.-」では、オリジナル版とは違った抜け感のあるアレンジを披露し、反響を呼んでいる。
数々のK-POPボーイズグループが日本や世界に進出している中、Stray Kidsがこれほどに日本で目覚ましい活躍や抜きん出た人気を獲得している理由とは何なのか?
Stray Kidsの魅力を語るときに、恐らく多くのK-POPリスナーやSTAY(Stray Kidsファンの総称)が、真っ先に彼らのセルフプロデュースやパフォーマンスの実力を思い浮かべるだろう。
彼らの楽曲はメンバーのバンチャン、ハン、チャンビンによるユニット・3RACHAによって手がけられていることは有名な話。また、厳しい練習生期間や数々の熾烈なオーディション番組を勝ち抜いてきたことで養われた、ひと目で見る者・聴く者の心を掴むパフォーマンススキルも彼らの持ち味であることは間違いない。
しかし、K-POPに興味を持ち始めたばかりのビギナーまでもが、彼らに惹かれ関心を抱いてしまうのには、他にも理由があるのではないかと考える。
強めサウンドの“攻め”楽曲
Stray Kidsといえば、冒頭でも紹介したように「God’s Menu」「Thunderous」などをはじめ、強めなビートやサウンドが際立つ攻めた楽曲が特徴的。こういった骨太な楽曲を全面的に打ち出しているのは、2018年以降にデビューしたK-POP第4世代のボーイズグループの中では珍しく、また日本でもこういったタイプの若手ボーイズグループはあまり多くない印象がある。そのため、彼らの音楽はリスナーたちの耳に新鮮に聴こえ、より印象に残りやすいのではないか。
また、Stray Kidsの楽曲には、サビでアイコニックなフレーズをひたすら繰り返すものが多く、中毒性が高い。そして、そういった楽曲はTikTokで使われることも多々あり、そこからまた彼らの楽曲が広まり、新たなファンや認知の拡大にも繋がっているのではないだろうか。