BEYOOOOONDS 清野桃々姫プレイリスト連載「ひめぷれ」 島倉りかと選ぶ「2021年と言えばの5曲」

清野桃々姫&島倉りか「2021年の5曲」

島倉りかが選んだ歌謡中心の5曲

BEYOOOOONDS 島倉りか

ーーここからは島倉さんの5曲について聞かせてください。1曲目に藤井風の「きらり」を選んでいます。

藤井 風 - "きらり" Official Video

島倉:この曲はYouTubeでたまたま聴いて知りました。爽快感があって素敵で耳にすっと入ってきて、一瞬でいい曲だなと思いました。私が令和の曲を好きになることはすごく珍しいことなので、運命を感じて一時期すごく聴いてましたね。少し調べたんですけど、藤井風さんも私と同じように昭和の曲が好きだったらしくて。その藤井さんが作る曲だから私も聴きやすかったのかもしれないです。桃々姫にも「最近好きなんだ」と言ったらテンション上がってました(笑)。みんなと話す話題も広がりましたし、自分が聴いている曲が街中で流れていたりするのも新鮮で楽しいなと。新たな扉を開けてくれた1曲です。

ーー確かにこの他にも昭和歌謡的な匂いをまとった曲はいくつかありますね。

島倉:本当ですか?

清野:他の曲もりかにめっちゃ刺さると思うし、絶対好きだと思う。藤井さんは「寝そべり配信」という動画配信とかもたまにやってくださるからぜひ見てみてほしい。

島倉:私ももう少し深く詳しくなりたいなって思っています。

ーー2曲目がコニー・フランシス「Who’s Sorry Now?」。昭和歌謡ではなくてオールディーズからの選曲ですね。

島倉:2021年に公開されたディズニー映画『クルエラ』の予告動画で使われていたのがきっかけで知りました。『クルエラ』の映画が大好きになって曲もいろいろ聴いていたんですけど、CMを見た時にこの曲はなかったなと思って調べたらすごく古い曲で本編には使われていないとわかって。歌詞の和訳を見たらけっこう強い女性の歌だというのもわかりました。

エマ・ストーンを主演 『クルエラ』予告編 (ディズニーが実写映画最新作)

ーー自分を捨てた男性に向かって強い言葉を放つような歌詞が並んでいますね。

島倉:それが聴いていてスカッとするというか(笑)。そういうことを思っているわけじゃないんですけど、清々しい気持ちになっていいなと。曲調はすごく穏やかなのに歌詞が強めという尖っているところとか、声も色っぽくて素敵です。レコードで聴くのが最適な曲だと思うので、レコードがあったらほしいくらい好きですね。

ーー3曲目は坂本九さんの「ステキなタイミング」。これはなぜ選んだのですか?

島倉:坂本九さんも最近とても好きなんです。有名な方すぎて今まで自分からあまり積極的に聴いていなかったんですけど、21歳になった今めちゃめちゃ沁みるというか(笑)。昭和の演歌みたいな歌い方、盆踊りみたいな感じの歌い方が好きで落ち着きます。坂本九さんの声自体が落ち着くし安心して聴くことができるんです。この曲を選んだ理由はおしゃれだからですかね。タイトルも今風で言うとレトロな感じ。おしゃれな曲調の中で面白おかしく歌い方を変えたりしているのもいいです。坂本九さんは曲に合わせて全然違う歌の表現をされているというのも最近発見して。「この曲も坂本九さんなんだ」っていう有名な曲もたくさんあるので、若い方にもぜひ聴いてほしいですね。

ーー楽しい曲ですよね。今TikTokで流行ってもおかしくないような曲にも思えます。

島倉:嫌なことがあっても忘れられる、元気づけられる曲です。すごくキャッチーなのでたしかに流行る可能性がありますね。桃々姫がSNSで発信するのが上手だから広めてもらいたいな(笑)。

BEYOOOOONDS 島倉りか

ーーあとの2曲が大瀧詠一さんの曲で、一つが稲垣潤一さんが歌ったバージョンの「バチェラー・ガール」。

島倉:大瀧詠一さんがすごく好きだといろんなところで言わせていただいているのですが、昨年見に行ったイベントで稲垣潤一さんが「バチェラー・ガール」を歌われていて。それまでは大瀧詠一さんバージョンばかり聴いていたんですけど、稲垣潤一さんバージョンを聴いて、歌い方が違うだけで全然別の曲に聞こえたことに驚きました。同じ歌詞、同じ曲でも主人公が別の人物に思えた。そういう発見があるのが面白かったのと、この曲の歌詞が切なくて好きなんです。雨の日とか、私もその切なさに浸りたいなって思って雨の中傘をさしながら聴いたりしますね。

清野:私、いつも「エモ」を使う時、一言で片付けるのは申し訳ないなって思うんですけど。今の話はごめん、エモいわ。

島倉:エモいは使わないで(笑)。

清野:趣がある?

島倉:それで(笑)。

ーー歌詞の世界をしっかり味わえるのは昭和歌謡の良さでもありますよね。

島倉:ストーリーがあって、映画を見ているような気分になれるのがおすすめです。

ーー5曲目はドラマ『ラブジェネレーション』主題歌としても知られている「幸せな結末」です。

島倉:この曲はさっき桃々姫が言っていたサブスクでよく聴いた曲を調べる機能で1番上に出てきたので。春にBEYOOOOONDS主演で『眠れる森のビヨ』という舞台をやらせていただいたんですけど、その時にたくさん聴いていたのが影響していると思います。この曲は私の演じたヒマリという役の子の気持ちにリンクしていると感じる部分があって。付き合っていた男女が最後のお別れをする前日の夜のお話なんですけど、2人にしかわからないような気持ちが繊細に描かれていて。この曲もエモいかもしれないです(笑)。舞台の時はすごく共感できたし支えられた1曲です。

清野:ヒマリちゃんを一言で表すのはすごく難しいんですけど、他の役柄の子たちの知らない秘密を握っているというか、1人で大きなものを背負っているような役だったんです。りかちゃんは楽屋でもいつもイヤホンをして音楽を聴いているイメージがあったけど、この曲を聴いてたんだね。

島倉:その時も多分聴いてたと思う。

清野:楽屋とかみんなの前では明るい音楽を流したりしていたけど、一人でこういう音楽を聴いてたのは知らなかったな。今日聞けてよかったです。

ーーそれぞれ選んだ理由を聞いてみていかがでしたか?

島倉:桃々姫は曲だけじゃなくて、その歌っている方のことまで好きなんだということがすごく伝わってきて新鮮でした。桃々姫のおかげでまた新しい扉が開きそうです。

清野:今言ってくれた「内面まで知れる」というのは昭和の時代と今の時代で違う部分だなって思いました。SNSがない時代はCDとかレコード、ラジオ、テレビという発信できる場はあるけど、その人が歌っている以外の姿が観られるのは今よりも貴重でしたよね。そういう時代だったからこそ、その時のアーティスト像・アイドル像があったと思いますし。今活動している私たちはブログを書いてそれを見てもらうこともできるので、いろんなことを知ってもらえるけど、昭和は謎に包まれている部分も多かったので曲に全てが映し出されているような感じなのかなと。そういうところが魅力的で不思議だなと思いました。りかのプレイリストに関しては「ザ・りか」でしたね(笑)。私も新たな扉を開いてみたいです!

BEYOOOOONDSがかけがえのない存在だとまた実感した1年

BEYOOOOONDS 清野桃々姫&島倉りか

ーー改めてBEYOOOOONDSの2021年を振り返っていかがでしょうか。

島倉:メンバーがバラバラになって活動する機会が多かったんですけど、その中でもBEYOOOOONDSがまとまって活動する時、私は「BEYOOOOONDS集結したな」って毎回思っていて。1回1回のパフォーマンスをさらに特別に思えるようになりましたし、BEYOOOOONDSでの活動がもっと好きになりました。やっぱりBEYOOOOONDSはかけがえのない存在なんだなっていうのをまた実感した1年でしたね。

清野:めちゃめちゃ正直なことを言うとすごく寂しかったです。2020年と2021年がつながった年だったみたいな気がしていて。グループでの活動の幅は狭まってしまったんですけど、その中でもBEYOOOOONDSは個人個人が頑張っていて。たまに会うからこそ、前より会える回数が減ったからこそみんなの努力もすごく伝わってきますね。自分も頑張らなきゃなって。あとやっぱり12人でいないと寂しいですね。

島倉:わかる。

清野:それを再確認した1年だったかもしれないです。寂しさはあったんですけど、たまに会えるライブとか、リハーサルとかダンスレッスンがすごく楽しくて。みんなのことで新たに発見できた部分もあったし不思議な1年でしたね。

島倉:桃々姫とはずっと離れてたね。私と桃々姫はハロー!プロジェクト全体を四分割して行ったコンサート『花鳥風月』でも一緒になることがたまたまなくて。たまに会うと「すごい、桃々姫がいる。BEYOOOOONDSだ」と実感していました(笑)。

清野:私もりかに会うと嬉しくてちょっかいかけたくなっちゃうんですよ(笑)。

ーー1年間でそれぞれに磨きをかけて、また集結した時に大きい力を発揮できるようにパワーをためているところなんですね。

清野:そうですね。単独のツアーとかライブがすごく少なかったので、ライブもできる環境が整ったら本当にやりたいですし。BEYOOOOONDSを久しぶりに見る方も多いと思うので驚いてもらえるように頑張りたいです。

島倉:パワーはあり余っているぞという感じですね。いつでもできる準備は整っています。

ーー2022年は全速力で駆け上がっていきたいですね。

清野:本当にそうですね。絶対頑張ります。

ーー最後に個人の目標も教えてください。

清野:2021年のスタートダッシュから私は怪我をしてしまって健康はめちゃめちゃ大事だなと改めて思いました。なのでまずは健康に気をつける。あとは最近ちょっと大人っぽくなったと言ってもらえることも多いんですけど、大人っぽくなろうとは全然正直してなくて。

島倉:してないんだ。じゃあ成長してるんだね。

清野:ありがとう。嬉しい。そのままその時々の私を楽しんでもらえるように常に自分磨きを頑張りたいです。音楽とか趣味の面では2021年は結構ライブに行けたし、いろいろ観れたんですよ。なので2022年の目標はライブを最前列で見ること。あとはCDとかレコード集めをもうちょっと極めたり、もっと広くいろんなジャンルを聴く。中国とかタイの曲も最近ちょっと気になっていて。「ひめぷれ」でもAwesome City Clubさんとタイのポップスター・STAMPさんのコラボ曲をあげさせていただいたんですけど、タイの曲もすごくよくて。日本人に刺さるような曲もあると思います。洋楽ももちろんですけどいろんな国の音楽まで見つけていけたらなと思っています。

島倉:私が最近思うのはもっとピュアにいきたいということ。BEYOOOOONDSの子たちがみんなピュアピュアでラブリーで可愛いんですよ。いい子たちばかりなので、私もそこは本当に見習っていきたいです。もっとみんなみたいにかわいく優しくなれる1年にしたいですね。自分の趣味の音楽面は癒しとか元気をもらうためのものなので無理せず楽しんでいきたいです。素敵な曲にこれからも出会っていって、その曲を聴いた自分がみなさんに元気になってもらえるような歌を歌う。ハッピーの循環ができたらいいなって思います。

バックナンバー

・1月:聴けばとにかくハッピーになれる曲
・2月:片思いが楽しくなる曲
・3月:新たな旅立ちに背中を押してくれる応援歌
・4月:春の陽気にお散歩しながら聴きたい曲
・5月:五月病を吹き飛ばす楽曲
・6月:週末自宅でじっくり聞きたい曲
・7月:夏の夜に聞きたい曲
・8月:夏フェスで聴きたい曲
・9月:映画・ドラマ・アニメ主題歌
・10月:ネクストブレイクアーティスト
・11月:マストで聴きたいウィンターソング

BEYOOOOONDS公式HP

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