BEYOOOOONDS 清野桃々姫プレイリスト連載「ひめぷれ」第9回
BEYOOOOONDS 清野桃々姫プレイリスト連載「ひめぷれ」 9月は「映画・ドラマ・アニメ主題歌」
BEYOOOOONDS 清野桃々姫によるプレイリスト連載「ひめぷれ」。ブログで毎回目覚まし音として洋邦問わず様々な楽曲を紹介するなど、グループ内でも音楽好きとして知られる清野。同連載では、そんな清野に毎月あるテーマに沿ったプレイリストを紹介してもらう。9月は芸術の秋ということで「映画・ドラマ・アニメ主題歌」をテーマに9曲をセレクト。音楽を通してさまざまな作品に出会い、改めて音楽の力を実感したと語った清野。ノスタルジックな楽曲や往年の名曲、そして清野らしいセンスが光る楽曲まで豪華なラインナップが出揃った。幼少期における原体験や、ギャル好きという意外な(?)一面を通して発揮される、清野の音楽的感性に注目してもらいたい。(編集部)
9月は「映画・ドラマ・アニメ主題歌」をセレクト!
ウィルスミス「アリ王子のお通り」/映画『Aladdin』
椎名林檎「カーネーション」/ドラマ『カーネーション』
Union of Sound「Everywhere You Look」(Full House)/シットコム『フルハウス』
七瀬佳乃(cv青山吉能)『青い月のシャングリラ』/アニメ『Wake Up,Girls!』
波羅夷空却(cv葉山翔太) 「そうぎゃらんBAM」/アニメ『ヒプノシスマイク』
嵐「Monster」/ドラマ『怪物くん』
ORANGERANGE「イケナイ太陽」/ドラマ『「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」』
ACAね(ずっと真夜中でいいのに。)、Rin音、Yaffle「Character」/映画『キャラクター』
QUEEN「Show must go on」/映画『ボヘミアン・ラプソディ』
懐メロ満載の選曲に注目
――1カ月ぶりの取材となりますが、2021年の夏を振り返ってみていかがでしたか?
清野桃々姫(以下、清野):この夏は腰の怪我を患ってから初めてのコンサートで……なんとか復活して千秋楽まで出ることができて、コンサートの楽しさを改めて感じられた夏でした。
――怪我も快方に向っているということで安心しました。8月は「夏フェスで聴きたい曲」でプレイリスト作っていただきましたが、実際に夏フェスを配信でご覧になってどう感じましたか?
清野:『フジロック』が楽しくて、すごくよかったです! 私がいちばん素敵だなと思ったのが、millennium paradeさん。演出も何もかも最高で引き込まれました。
――宣言通り夏フェスも満喫されたようで何よりですね。9月のテーマは「芸術の秋」ということで、「お気に入りの映画・ドラマ・アニメ主題歌」でしたが選んでみていかがでしたか?
清野:私はあまりドラマとか観ていない方かなと思っていたんですけど、探してみたら意外と観ていたことに気付きましたね。
――今回は幅広いラインナップの印象です。選曲のポイントはありますか?
清野:主題歌やオープニングテーマは、その作品があって作られた曲もあれば、その曲が作品に合うから選ばれる場合もありますよね。どちらのパターンであっても作品と楽曲がマッチしているのがすごいなと思いますし。その曲を聴くだけでドラマの内容や、観ていた時期のことを思い出したりもできるので、個人的には懐かしさを感じる曲を多くチョイスしてみました。楽曲を先に好きになって後から知った作品もたくさんありますし、そういう意味でも音楽の力はすごいなと思います。
――では1曲ずつお話を聞いていきたいと思います。1曲目は映画『アラジン』より「アリ王子のお通り」。なぜこの曲を1曲目に選んだのですか?
清野:実は私の名前の候補に「ジャスミン」があったんですよ。「茉莉花姫」と書いてジャスミンと読ませるのですが、その影響もあってか小さい頃から『アラジン』が大好きで、親しみがあったんです。それから大人になって実写の『アラジン』が公開されるということで、すぐ観に行ったんですけど、作品自体が本当にカッコよくて。もちろん主題歌の「ホール・ニュー・ワールド」も素敵なんですけど、いちばん印象に残ったのがこの曲だったんです。「アリ王子のお通り」が流れるのが、アラジンが身分を隠してジャスミンに会いに行くシーンなんですけど、演出やコントラスト感が本当に素敵で魅力的だったので、1曲目に選びました。
――豪華絢爛なパレードシーンがまさに最初の1曲にふさわしい曲だと思いました。
清野:そうなんです! あと私がヒューマンビートボックスをやっているんですが、ウィル・スミスさんがこの映画でヒューマンビートボックスを披露していて、カッコよかったのも理由の一つです。実際私もビートのパターンを一時期すごい練習していました。
――練習してみてできるようになりましたか?
清野:ちょっとだけできるようになりました。いつかお見せできたらなと思います(笑)。
――ぜひ見てみたいです(笑)。歌詞でお気に入りのポイントはありますか?
清野:ジーニーは歌の最中に台詞や合いの手を多く入れたりしていて、そういうユニークさも素敵だなと思いました。あとは2020年の秋に、BEYOOOOONDSがやらせていただいた『アラビヨーンズナイト』という舞台があるんですけど、それで私、ランプの魔神役をやらせていただいたんです。なのでとっても親近感がありまして、ジーニーみたいに結構ノリノリの歌とかもあったので、すごく意識して歌いました。観ておいて良かったなってすごく思いましたね。
――続いて、2曲目は少し雰囲気変わって椎名林檎さんの「カーネーション」。連続テレビ小説『カーネーション』の主題歌ですね。
清野:そうですね。もう忘れもしないです。当時、小学1年生だったんですけど、毎日録画したものを学校終わりに母と一緒に見ていて、この曲も毎日のように聞いていたので、すごく聞き馴染みがあったんです。それでつい最近、この曲が椎名林檎さんの曲だと知って改めて聴いたのですが、すごくいい曲ですよね。なんだか運命を感じました。
――ドラマで印象に残っているシーンはありますか?
清野:尾野真千子さんが主演で出られていたんですけど、強くきらきらした女性を演じ切るその役柄がずっと印象に残っています。
――ドラマを全体を通して勇気をもらえる内容ですよね。それと相まって曲の歌詞、椎名林檎さんの女性の美しさを高らかに歌い上げるような歌い方が魅力的です。
清野:そうなんです。椎名さんの公式YouTubeに「カーネーション」のコンサートの映像がアップされているんですけど、それもまた素敵な雰囲気に包まれていて、もう何回も観ています。歌詞も本当に素敵でした。なんで当時はこんなに素敵なものだと気付かなかったんだろうって。小学1年生だったので仕方ないといえば仕方ないんですけど、改めて聴いてみるとストリングズも素敵ですし。その中で歌われている林檎さんが女神のような感じというか、歌詞もいい意味の重たさを携えていて、すごく引き込まれました。
――続いて3曲目はシットコム『フルハウス』より「Everywhere You Look(Full House)」ですね。
清野:全話DVDを持っているくらい『フルハウス』が大好きなんです! この曲は話の最初に流れるんですが、流れた瞬間「キター!」ってすごくテンションが上がる曲です。このプレイリストを作っているときも、この曲を再生するたびにテンション上がっていました。『フルハウス』は母や親戚のお姉さんの影響で観始めたんです。作品中にミシェルという女の子が出てくるんですが、私そのお姉さんに「ミシェル」って呼ばれていたんです。ミシェルちゃんみたいなお洋服をプレゼントしてもらったりしていて、当時は私が家族のミシェルでしたね(笑)。
――微笑ましいエピソードです(笑)。ミシェル以外にお気に入りのキャラクターはいますか?
清野:ジェシーがすごく好きです。このお話は事故で奥さんを亡くしてしまったダニーと、その男友達が協力して三姉妹の子どもの子育てを頑張るというお話なんですけど、その子育てを一緒に頑張るベビーシッターの一人がジェシーです。それこそミシェルが大好きなおじさんがジェシーなので憧れましたし。とにかくカッコいいんです。小さい頃からジェシーみたいなお兄ちゃんがほしいなって思っていました。
――楽曲に関してはいかがですか? 曲の前半部分は人生がうまくいかないことに対する悩みみたいなものを歌っていて、だんだんサビにかけて前向きな歌に変わっていくと思うんですけども。
清野:そうですね。今回、改めてちゃんと歌詞を読んでみたんですけど、まさに『フルハウス』のイメージなんですよね。オープニングの映像もこの曲と一緒に『フルハウス』のメンバーみんなが映っているんですけど、すごくこの家族に似合う曲だなと思います。この明るい曲調が「いろいろなことがあるけど、みんなで力を合わせれば大丈夫!」という作品にぴったりです。
――続いて4曲目はアニメ『Wake Up, Girls!』より「青い月のシャングリラ」です。
清野:『Wake Up, Girls!』はアイドルを題材にしたアニメなんですけど、この曲は劇中に出てくるグループ・Wake Up, Girls!の七瀬佳乃ちゃん(CV.青山吉能)のソロ曲です。でも、この曲を知ったきっかけが実はアニメからではなく、編曲を担当されている久下真音さんからなんです。久下さんは、原因は自分にある。さんなどEBiDANさんの楽曲を手がけていて、久下さんについて調べているときにこの曲に偶然出会ったんです。聴いてみたらやっぱり、久下さんならではの色というか、すごく好きだなと思って。歌ってみたいなってまず思いました。
――2016年に発表された楽曲ですが、90年代ぐらいのアニソンの雰囲気を感じますよね。
清野:いい意味で今っぽくないですよね。久下さんの作る楽曲は、歌う歌手の方のイメージによって、本当に色が変わるんです。原因は自分にある。さんの楽曲はみなさんの声質とプロ意識がすごくマッチしていますし。久下さんの曲も歌ってみたいなと思います。
――久下さんとのコラボレーションに繋がったらいいですね。
清野:先輩グループのアンジュルムさんの楽曲の編曲もされていましたし、本当に大好きなのでいつか久下さんの曲を歌うことができたら嬉しいです。
――5曲目もアニメから『ヒプノシスマイク』「そうぎゃらん BAM」。この楽曲の破壊力に打ち抜かれましたね。
清野:私ラッパーさんが好きなんですけど、この曲は元SOUL'd OUTのDiggy-MO'さんが作られていて、一発目に聴いたときから、Diggyさんすぎて衝撃的でした。
――SOUL'd OUTの曲も好きで聴いていたんですか?
清野:そうですね。SOUL'd OUTは母と聴いたりしていました。実はSOUL'd OUTの曲とは知らず、よく聴いていたので小さい頃から耳馴染みがあったんですけど、つい去年ぐらいに「この曲SOUL'd OUTだったのか!」と一致してたくさん歌うようになったり。
――「そうぎゃらんBAM」の好きなポイントはありますか?
清野:今のラッパーさんはDiggyさんに憧れてラップを始めた方も多いかと思うんですけど、リズム感、韻の踏み方がやはり唯一無二ですよね。
――キャラクターボイスは、葉山翔太さんが担当ですが、葉山さんの歌声に関してはいかがですか?
清野:すごくカッコいいです。芯の強さが全面に出ているなと思って。キャラクターの個性みたいなものが歌声から感じられて面白いです。1曲の中でもいろいろな声色を使っていて、表現力しかり素敵な歌声だなと思いました。