PENICILLINや己龍に続きDEVILOOFも……『有吉反省会』にゲスト出演が頻発 ヴィジュアル系がバラエティに求められる理由

V系がバラエティに求められる理由

 『有吉反省会』(日本テレビ系)に、ヴィジュアル系バンドのゲスト出演が頻発している。毎週土曜日の深夜に放送している本番組は、ゲストが自身の反省したい内容をスタジオで告白して懺悔し、司会の有吉弘行が禊を科すというトークバラエティ。ミュージシャンやアイドル、タレント、俳優、お笑い芸人、スポーツ選手など、様々な著名人がゲスト出演する中で、PENICILLINやPsycho le Cému、Shinji(シド)、Shinya(DIR EN GREY)などのヴィジュアル系アーティストが出演してきたが、若手の出演も目立っている。

 2018年12月には己龍が出演。ボーカルの黒崎眞弥が、“バンドを結成して11年(放送当時)経つが、自分の名前を漢字で書けない”ことを反省した。2020年9月に出演した-真天地開闢集団-ジグザグは、“可愛いキャラクターが好きすぎてバンドの世界観を壊している”ことを反省。同年12月にはダウトが出演し、ボーカルの幸樹が、“演歌歌手としても活動しているため、バンドのライブでも演歌のクセが出てしまう”ことを反省した。2021年1月にはZONが出演。“メンバー4人中3人がミニ四駆にハマり、音楽活動をしていない”ことを反省。同年7月に出演したザアザアは、“メンバー4人中3人がヴィジュアル系に飽きている”ことを反省した。そして、8月28日に出演が決まっているDEVILOOFは、“バンド名や音楽性から感じ取られる悪魔的なイメージと、メンバーの私生活やSNSのキャラクターがかけ離れすぎている”ことを反省するとのこと。

 羅列してみるとわかるように、名前が漢字で書けない、可愛いキャラクターが好き、演歌のクセが出てしまう、そもそもヴィジュアル系に飽きている……と、ヴィジュアル系が持つイメージとのギャップを見せるというパターンが多い。

 ヴィジュアル系アーティストがギャップで笑いをとるのは、『有吉反省会』に限ったことではない。現在アーカイブ動画を公式で見られる番組なら、『オードリーさん、ぜひ会ってほしい人がいるんです。』(中京テレビ、日本テレビ)がわかりやすい。本番組は、クチコミ投稿が採用された個性的なゲストをオードリーの2人が迎えるトークバラエティで、2014年には名古屋のコテ系バンド・The 3rd Birthdayが出演した。黒い衣装と派手なメイクという攻撃的なビジュアルで登場した彼らは、「悪魔に喉仏を奪われた」「(好きな食べ物は)薔薇のエキス」と独自の世界観を保ちながらオードリーからの質問に答えるが、バンド名の由来を忘れてしまう、事前に手にメモした“ヴィジュアル系っぽいワード”を誤った順番で読んでしまうなど、いわゆるポンコツな一面を見せることで笑いをとっていた。YouTubeで公開されているダイジェスト動画は100万再生を突破しており、700件を超えるコメントの中には「まるでコントを見ているようだった」という感想も寄せられている(※1)。

 “ヴィジュアル系”という単語自体に、ナルシスト、浮世離れしている、闇が深いなどのイメージが広く浸透しているため、そのイメージとミスマッチな姿を見せるだけでインパクトのあるギャップが生まれ、「面白い」「可愛い」といった印象に繋げることができる。そういったわかりやすさという点でいえば、ヴィジュアル系アーティストは大衆が見るテレビのバラエティ番組に向いているのだろう。



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