佐野勇斗・塩﨑太智・吉田仁人が語る「イイじゃん」のM!LKらしさ こだわり抜いた2ndアルバム『M!X』制作の裏側も

佐野勇斗、塩﨑太智、曽野舜太、山中柔太朗、吉田仁人からなるダンスボーカルユニット、M!LK。5人それぞれが映画やテレビ、ラジオなど幅広いメディアで精力的な活動を展開する中、グループとしては昨年11月に結成10周年という節目を迎えた。初の冠番組『限界突破!やってM!LK』(TBS)がスタートし、初のアリーナツアーも完遂。新曲も続々と発表されるなど、アニバーサリーイヤーを全力で駆け抜けている。3月5日には、5人のアイデアと愛を詰め込んだメジャー2ndアルバム『M!X』がリリースされ、4月からはツアーも開幕。今回は佐野勇斗、塩﨑太智、吉田仁人の3名に、アルバムの制作過程やツアーにかける思いを聞いた。(山田邦子)
『M!X』は佐野勇斗が中心になって制作 ライブが楽しみになる1枚

ーーM!LK結成から丸10年が経ちました。グループとしてはもちろん、個々の活動も含めかなりお忙しい状況が続いているようですね。
佐野勇斗(以下、佐野):本当にありがたいことです。結成当初から一人ひとりが強いグループになりたいっていう目標もあったので、徐々にそれが実現してきてるというか。バラエティに出たり、お芝居をやったり、ラジオとかもそうだけど、各々の活動の場が増えてる分、メンバーにはあまり会えてなかったりしますけど。
吉田仁人(以下、吉田):そうだね。最近全然会えてないですね。
塩﨑太智(以下、塩﨑):月に2回とか?
佐野:そんなもんじゃない? ツアー中とかは別として、番組の収録日に会うぐらいだから。
塩﨑:でも、集まったときはみんなそれなりにいいパワーを持って来ている感じ。いわゆるオフシーズンは、僕は次のツアーに向けて演出のことを打ち合わせしたりするし、勇斗も俳優の仕事を頑張ってたり、みんなそれぞれやってるんでね。集まれるメンバーでYouTubeの撮影をやるときは、仁人が仕切ってくれてます。でも集まったら集まったで、会議ばっかりしてますね。車の中とか楽屋とか、「あれどうする?」とかそんな会話しかしてない。昔は時間ありすぎてしょうもない話とかしてたけど(笑)。
吉田:確かにね(笑)。M!LKとしてやりたいことがいっぱいあるからこそ、今は時間が全然足らないなと感じてます。とはいえ、妥協したものを出してるわけではないので、そこは安心して見ていただければと思ってるけど。今年10周年ですけど、みんなから祝ってもらうんじゃなくて、僕ら的にはもう1回より強いパワーを見せていこうっていう気持ちの方が大きいので、まだまだ皆さんにいろんなコンテンツをお届けできるようにしたいなと思っているところです。
ーー"より強いパワー"という表現がありましたが、3月5日にリリースされるメジャー2ndアルバム『M!X』はまさにその思いをダイレクトに感じる作品だなと感じました。
塩﨑:今回はアルバムの表題から全部、メンバー代表として勇斗が軸となってやったんですよ。
佐野:そもそも5人のスケジュールが合わなさすぎて、電話でも集まれないレベルだったんです。それで、ちょっと今回俺にやらせてって言ってやらせてもらいました。
ーー具体的にはどういう感じだったんですか?
佐野:「ライブでこういう曲が欲しい」とか大まかなベースは太智やスタッフさんが作ってくれてたので、どっちがいいかっていう時に「これがいいと思います」ってことを伝えたりしました。歌詞も「ここは多分こっちのほうがいいと思う」とか、曲のタイトルも「これのほうがサビと繋がりやすいし、キャッチーでいいと思う」とか、最終の修正をした感じなんですよ。
ーー佐野さんの中に、全体としてのイメージや方向性みたいなものがあったのでしょうか。
佐野:M!LKはライブが楽しいって言ってくれるファンの方が多いから、ライブ映えってひと言で言っていいかわからないけど、そこは意識したかもしれません。あとは、『M!X』ってM!LKの「変幻自在」っていうコンセプトと通ずるタイトルだし、いろいろ混ざっていていろんな種類のものがあるって意味でもあるけど、10年経ってみんな大人になってきてることも踏まえ、今までのM!LKの可愛らしさみたいなところを僕の中で少し引き算したりもしましたね。

ーー引き算するからこそ、本来のかわいさが活きるっていうのもありますよね。
佐野:そうですね。そこをメインに置きつつ、よりライブで盛り上がったり、緩急が付けられるような曲をっていうのは考えてました。
ヒット曲を作りたいという想いで攻めた「イイじゃん」
ーーライブを想定した選曲であることは、きっとみ!るきーず(M!LKファンの総称)の皆さんにもストレートに伝わると思います。この音源が、ライブでどう立体的に表現されるのかをイメージするのも楽しいですよね。
塩﨑:嬉しい。
佐野:今回のアルバム、似てる曲ってないんですよね。聴いたら一発で違うなってわかる曲ばかり。メンバー全員で考えた表題も、だいぶ攻めてるというか。
吉田:今回の表題は、「イイじゃん」。攻めてるんですよ(笑)。
ーー初めて聴いた時の驚きが一番大きい1曲だと思います。こういう曲が表題になるって、思いきった選択をされましたね。
塩﨑:僕らもびっくりでしたよ(笑)。
吉田:ちなみに、どれが表題曲になると思いましたか?

ーー1曲目でもあるし、「On your mark」かなと思っていました。10年経ってもM!LKはちゃんとここにいるよっていうのを知らせる感じの楽曲だし、M!LKの優しさが真っ直ぐ伝わる曲でもあるなと思ったので……。
塩﨑:でもそういう考えも上がりましたよ。結構試行錯誤をして、みんなで話し合いましたから。この「イイじゃん」は、レコーディングの直前まで、かっこいいゾーンと王子様ゾーンの割合いをどうするかとか話していたので。
佐野:一番みんなで話した曲かもしれないですね。
吉田:いつもは曲を聴いたら「こういう感じの、こういうことを言う曲ね」って大体わかるんですけど、最初にこの曲を聴いたときは頭が混乱して、「なに!? これ(笑)」って訳がわからなくなりましたからね。でもM!LKってそもそもいろんなことをやってきてるから、変であればあるほど「なんかいいかも」と思うようになって「このままいっちゃえば!?」みたいな話になって。結果、よかったなと思いましたけどね。
ーーそれが出来ちゃうのが、M!LKなんですよね。
吉田:確かに。こんな気を衒ったことを(笑)。
ーーでも、何をやってもちゃんとM!LKになるっていう自信がないと選択できないと思うので、例えば1年目にはできなかった挑戦でもあるかなと思います。
塩﨑:ヒット曲を作りたいっていう気持ちもあるから、そのための攻めでもあるんですよね。
佐野:そうだね。
塩﨑:ただふざけたいとかじゃなくて、いろいろみんなで考えて。
佐野:これをいかにかっこよく見せるかっていうのが課題になってくるのかなと思うけどね。

ーーこの「イイじゃん」があるのとないのでは、アルバムのカラーが全然変わってきますよね。
塩﨑:これがないと普通のアルバムになっちゃいますよね。
吉田:この曲、一番最後に届いたんですよ。こういうカテゴリーのこういうトピックの曲でってみんなでいろいろリクエストしてたんですけど、さあどうなるってところで最後にあれが来たので「どひゃー!」でした。「なんだこれは!?」って(笑)。
佐野:〈今日ビジュイイじゃん〉のフレーズは初めにあって、そこからリクエストしたんですよ。全然違うやつのがいいんじゃないかって。で、上がってきたのを聴いたんですけど、初めは何を聴いてるのかわかんなくて(笑)。サビに来て「これか!」みたいな感じで、度肝を抜かれたんです。
吉田:最高でしたね。
佐野:だからきっとお客さんとかもそうなるんじゃないかなって。驚かせたいなっていうのもあってね。
吉田:フェスとか出られたら、やりたいよね。
佐野:マジでびっくりすると思う。
ーートラックだけ聴くとビートもしっかり効いたダンスミュージックの要素もある曲ですから、そういう意味でも盛り上がれると思いますよ。サウンド面からも、M!LKの新しい魅力を感じられるはずです。
塩﨑:確かにこういう系、あんまりなかったですね。ミュージックビデオの撮影はこれからなんですけど(※取材時)、それもみんなの反応が楽しみです。

ーーでは表題以外の楽曲についても聞かせてください。「Buffalo Shuffle」はライブでもかなりアクセントになりそうな1曲だなと思いました。
佐野:男っぽく、炎がバンバン出るような中で盛り上がってダンスできる曲、強い赤みたいな感じの曲って意外とやってなかったというか。わかりやすいし、めちゃくちゃライブで盛り上がってほしい曲です。ちなみにこの「Buffalo Shuffle」ってタイトル、初めはちょっと違ったんですよ。そこもメンバーで話し合って、最終的には牛の神である水牛、つまりバッファローって付けちゃうかってことになりました。
塩﨑:最初は「Rumble Shuffle」とか別の案もあったんだけど、みんなで話してね。でもなかなか決まらなくて、めっちゃ大変だったよね。「今日決めないとレコーディングできないのに、どうすんの!?」みたいな感じにまでなったし。ちなみに俺は「Bamboo」推しでした。これだけは言っときます(笑)。
佐野:絶対使われない「Bamboo Shuffle」(笑)。
吉田:竹って、意味がわかんない(笑)。
塩﨑:なんか"バンブー"って響き、好きなんですよ。"ブー"とか好き(笑)。
吉田:でしょうね(笑)。