May J.がyahyel 篠田ミルと表現する“本当にやりたかった音楽” 既存のイメージを刷新するプロジェクトの意義

May J. が“本当にやりたかった音楽”

 May J.が新プロジェクト「DarkPop」をスタートさせた。「今まで言いたいけど言えなかったことーー怒りや憎しみ、苦悩、後悔、孤独、絶望、痛みといった心の深い部分にある“Dark”な感情を現代的なポップスに昇華したサウンドを目指したい」というコンセプトを掲げた同プロジェクト。15周年を迎えた彼女がアーティストとしての原点に立ち返り、「今、伝えたいこと、表現したいことは何なのか」を追求することで、まさに新機軸と呼ぶに相応しいクリエイティブ/パフォーマンスが繰り広げられている。

May J. 「Rebellious」リリックビデオ

 2006年に、ミニアルバム『ALL MY GIRLS』でデビューしたMay J.。デビュー当初の音楽性の軸は、R&B、ヒップホップだった。海外のブラックミュージックとリンクしたトラックメイク、英語を交えたリリックを気持ちよくグルーヴさせるフロウによって、1998年から本格的に始まったJ-R&Bムーブメントーーそのきっかけはもちろん、MISIA、宇多田ヒカルの登場であるーーの一翼を担うニューカマーとして注目を集めた。

 2009年にはSugar Soul feat. Kenjiの名曲「Garden」をカバーした「Garden feat. DJ KAORI, Diggy-MO’, クレンチ&ブリスタ」が大ヒットを記録。同曲を収めた2ndフルアルバム『FAMILY』(2009年)がオリコンランキングで4位を記録するなど、順調にキャリアを重ねてきた彼女。その名前が日本中に浸透したのは、ご存知の通り、映画『アナと雪の女王』の日本語版主題歌「レット・イット・ゴー〜ありのままで〜」。幅広い音域、正確なピッチ、豊富な声量を併せ持った歌声はお茶の間レベルにまで届き、シンガーとしての実力の高さは完全に証明されたと言っていい。

 歌番組の常連になり、知名度も大きく上がった一方、「レット・イット・ゴー」のインパクトがあまりにも強すぎ、アーティスト/シンガーとしてのイメージが狭まってしまったのも事実。誰もが知っているヒット曲があるのはもちろん良いことだが、彼女自身はおそらく、かなりのストレスを抱えていたのではないだろうか。その状況を打破し、新たな“May J.像”を提示すべく立ち上げられたのが新プロジェクト「DarkPop」であり、5月12日に配信された「Rebellious」から始まったデジタルシングル4カ月連続リリースなのだと思う。

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