iKONの頼れる最年長 JAY、グループの潤滑油 SONG、情に厚いラッパー BOBBY…さらなる伸びしろ感じさせる年長メンバー

 BIGBANGの弟分として、YGエンターテインメントより2015年にデビューしたiKON。デビューする前から、WINNERと共に切磋琢磨を繰り広げたり、新たなメンバーを迎え入れる瞬間があったりと、オーディション番組を通じて、彼らの成長を見届けてきたファンも多い。

iKON『i DECIDE -KR EDITION-』

 それゆえに昨年6月、リーダーだったB.Iが脱退したときには大きな衝撃が走った。アーティスト自ら作詞作曲、振り付けなどプロデュース能力を持つのが、YGエンターテインメントの大きな特徴。iKONの楽曲の多くはB.Iの才能によって生み出されたものであり、6人体制で再スタートするという知らせに不安が漂った。もちろん、いまだにその歌声をつい探してしまうこともある。だが今はただ、6人が力強く踏み出した新たな一歩を素直に応援したいという気持ちでいっぱいだ。

 新型コロナウイルスの影響により残念ながら『iKON JAPAN TOUR 2020』が開催見送りになってしまったものの、公開中の映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』にてグッズやポスターがサプライズ登場するなど、様々な形でファンを楽しませてくれるiKON。そこで、さらなる伸びしろを感じさせる6人の魅力を、2回に分けて紐解いていきたい。今回は、年長のJAY、SONG、BOBBYから。

甘いセクシーボイスな頼れる最年長、JAY

 メインボーカルを務めるJAYは、心が解けていくような歌声の持ち主。独特なハスキーボイスのリラックス効果は「夜に聴きたい歌声」と称されるほどだ。幼少期をチェジュ島で過ごし、中学校の帰り道に友だちとカラオケに通う素朴な少年だったJAY。16歳で、本格的に歌手を目指すために単身ソウルへ。歌って踊れるアーティストになるべく、練習の日々を過ごしてきた。昔のR&Bやソウルを好んで聴いていたことも、JAYのエモーショナルな歌唱法に影響しているかもしれない。

 デビュー当時は、JAYが「iKONのお母さん」と言われることが多かったという。個性豊かなメンバーをまとめて、グループとして足並みを揃えるべく、気を配ってきた。日本語の習得に熱心なのも、持ち前の面倒見の良さからきているのではないだろうか。日本でのライブではMC役を務め、バランスよくメンバーの話を引き出していく。

 『iKON JAPAN TOUR 2019』では、JU-NEが年上のSONGにタメ口を使って突っかかりMC中に口ゲンカを始め、JAYが「一応ね、先輩だからね」と優しくいなすシーンもあった。そろそろ落ち着きが出てきたかと思いきや、まだまだ手がかかるメンバーの言動に、すぐさま保護者的な対応をする姿が実に微笑ましい。かと思えば、自信たっぷりに「一番セクシーなのは僕」と言い放つ男気もチラリ。周囲に求められる役割を全うしながらも、自分自身をしっかりと表現していくプライドも確立している。そのバランス感覚の良さがあるからこそ、楽曲ごとに最適な表現で魅せることができるのだろう。

多趣味で器用なiKONの潤滑油、SONG

 まっすぐな歌声で聴かせるSONGは、その直感的な立ち振る舞いが情熱的で魅力に溢れる。iKONの代表曲とも言える「LOVE SCENARIO」では、人差し指と中指で頭を撃ち抜くようにして首をかしげる仕草で〈春のような記憶〉という歌詞を表現。視線、首の角度など細かな動きから、歌に込められたストーリーが感じられる。

iKON – ‘사랑을 했다(LOVE SCENARIO)’ M/V

 SONGは、もともと名門の芸能芸術学校出身で、演技コースに通っていた経歴を持つ。俳優を志していたことから、高い表現力が持ち味。ただ、ダンスや歌については、メンバーを追いかける形で始めたことから、オーディション番組では脱落の危機に面したことも。しかし、ピンチをチャンスに変え、持ち前の努力家な一面が注目を集める結果となった。

 そんなSONGの座右の銘は「努力したら、不可能はない」。やると決めたらマスターするまでしっかりと向き合う。もともと趣味だった料理に加えて、最近では革工芸も始めたという。さらに、日本語の上達も著しい。先述したJU-NEをはじめメンバーからイジられることも多いSONG。それは、彼がどんなふうに絡んだとしても、しっかりと返してくれるという信頼があってこそ。

 先述したように、保護者のごとくメンバーを見守るJAYが、SONGの日本語学習のモチベーションを「JU-NEをイジるため」と予想すると「そうですよ!」と力強く回答。どうやら、その推測は正しいようだ。SONGの日本語が堪能になるほど、iKONならではのワチャワチャが広がりを見せてくれそうだ。

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