乃木坂46 清宮レイが備える“ヒーロー”の資質 実直な性格に裏打ちされたアイドルとしての成長

 乃木坂46の清宮レイは同期から“キッズ”という愛称がつけられているように、笑顔が印象的で天真爛漫なメンバーだ。その魅力は当初から変わっていないが、加入から1年で新たな面がいくつも浮かび上がってきた。

『Ray』(2020年4月号)

 そのひとつが本気になった時のギラつきだ。「やりすぎくらいがちょうどいい」を地でいく清宮は、番組の企画に過剰なほど真剣に取り組んでいる。

 『乃木坂どこへ』(日本テレビ/2019年11月16日放送回)のバッティングセンターロケでは、ネクストバッターサークルで目をギラつかせながら全力で素振りをする姿にMCの森田哲也(さらば青春の光)が目を奪われてしまうシーンがあった。

 2月23日に放送された『乃木坂工事中』(テレビ東京系)のマリオカート対決(バナナマン設楽統、星野みなみ、新内眞衣)では、「目がギランギラン」というテロップがつくほど本気の眼差しでプレイして見事1位に輝いた。

 清宮の“ギラつき”の原点は器械体操だ。中学時代に所属していた器械体操部では「県大会で優勝を目指そう!」と燃える顧問による指導のもと、さまざまな技に挑戦していたという。なかでも清宮が得意としていた種目が床だった。その理由は「音に合わせて踊ることが好き」だったから。床運動が乃木坂46のダンスにつながっているのかもしれない。

 器械体操といえば、清宮には運命の分かれ道があった。県大会で自身の演目が終わった後に坂道合同オーディションの2次審査があり、他の部員を応援するかオーディションを受けるか迷った末、ボサボサの髪のまま新幹線に乗ってオーディション会場に向かったという。

 乃木坂46での活動を重ねていくなかで、天真爛漫の象徴である“笑顔”に対する意識も変わった。

「普通にしていても笑っている顔で、笑っていないと暗い顔に見えてしまうんです。笑える曲はできるだけ楽しむようにしているんですけど、カッコいい曲だと顔の作り方が分からなくて。いまは表情を研究しているところです」(『月刊エンタメ』2019年9月号)

「ファンの方に『レイちゃんって、笑顔か泣き顔だよね』と言われたことがあって。『違うところも見せなきゃ!』と思ったんです。TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL 2019/19年8月2日)のセットリストには『制服のマネキン』や『インフルエンサー』もあったので、これはチャンスだと家で研究しました」(『EX大衆』2019年10月号)

 清宮は自然な笑顔に加えて、カッコよさが求められるパフォーマンスの時には表情をコントロールできるようになったのだ。

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