赤頬思春期、J-POPとの高い親和性 初の日本オリジナル曲「LOVE」に溢れる魔法のようなポップセンス

赤頬思春期、J-POPとの高い親和性 初の日本オリジナル曲「LOVE」に溢れる魔法のようなポップセンス

 昨年の夏フェス『SUMMER SONIC 2019』で忘れられないステージがあった。K-POP最強の“音源女王”として知られる韓国発2人組女性デュオ、赤頬思春期(あかほおししゅんき/英語表記:BOL4)のライブパフォーマンスだ。透明感あふれる歌声、流麗なメロディによって口ずさみたくなるグッドミュージックの数々に、心を鷲掴みされたのだ。

 これまで、韓国内の音楽ストリーミングチャートで1位を記録し続け、1億ストリーミングを超える楽曲を7曲保有するなど“音源女王”の異名を持つ彼女たち。しかし、K-POPといえど、いわゆるTWICEやBLACKPINKのようにダンサブルなサウンドというわけではなく、優しく寄り添ってくれるネオシティポップの魅力を持つ。昨年6月には、全曲日本語詞に生まれ変わった日本デビュー盤『RED PLANET (JAPAN EDITION)』をリリース。J-POPとの親和性に縁を感じた逸材なのだ。

 赤頬思春期は、2020年1月15日、日本で1stシングルとなるポップバラード『LOVE』をリリースした。1月18日には、豊洲PITにて『赤頬思春期 JAPAN LIVE TOUR 2020 ~LOVE~』公演を成功させたばかりだ。メンバーは、ラベンダーカラーの髪が印象的なメインボーカル担当アン・ジヨン(1995年生まれ)と、ギター&ベース、サブボーカルにラップ(ときにダンスも!)まで担当する多彩なウ・ジユン(1996年生まれ)の二人。日本語による歌唱力の高さにも定評を持つ。

 本作は、これまでのように韓国で発表された楽曲の日本語カバーではなく、初の日本オリジナル曲となった。国内ドラマタイアップ曲として、話題作の宝庫として知られるMBSドラマ特区枠のドラマ『ねぇ先生、知らないの?』エンディング主題歌に抜擢。キュートなルックスながら作詞・作曲、演奏を自ら手がける実力派として知られる彼女たち。この曲からもキラキラしたミドル&メロウな楽曲が解き放つ、魔法のようなポップセンスを感じることができるだろう。

 ミュージックビデオの人気も高い赤頬思春期。リード曲「LOVE」では歌詞の通り、赤い糸、そしてジェリービーンズ、ラジカセ、アナログ電話、テープレコーダーなど、懐かしい小物が柔らかな雰囲気を温かみを持って伝えてくれる。

[MV] 赤頬思春期(BOL4) – LOVE

 本作はユニット名の通り、思春期の心揺れるもどかしい恋心をせつなく表現している。詞曲を手がけるアン・ジヨンは、歌詞における〈LOVE ナゼこんなに難しいの Oh love 憎むのも当然よ Oh love いつ私のココロは 愛でいっぱいになるの?〉というフレーズへ「好きな人が自分と同じ気持ちであってほしいと願うのはあまりにも難しいことです。この曲はそんなちょっともどかしい恋愛をしている女の子の、ワクワクしつつも少しせつない気持ちを込めた曲です」と想いを語る。

 2曲目に収録された「BLUE」は、イントロからサビフレーズが強烈に頭の中をリフレインする中毒性高いキラーチューンだ。歌い出しから〈私のハートはいま blue もう 分かっているでしょ 不機嫌な かんじ あなたにはあたっちゃうね〉と、揺れ動く気持ちを繊細に伝えてくれる。赤頬思春期の世界観をそのままに伝えてくれる日本語詞と、ゆるふわポップなサウンドに溶け合う柔らかなメロディが心地よい。

 物語のページをめくるように没入感高いシンガーソングライター的表現は、赤頬思春期の二人もファンだというあいみょん人気の高まる日本マーケットと相性が良さそうだ。2020年、世界で注目されるK-POP旋風の新潮流として引き続き注目したい。

■ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)
Yahoo!ニュース、J-WAVE、NHK、Spotify、LINE MUSIC、AWA、ミュージックマガジン、音楽主義などで書いたり喋ったり選曲したり考えたり。Spotifyで公式プレイリスト『キラキラポップ:ジャパン』を毎週火曜日更新で選曲中。Twitter

赤頬思春期『LOVE』

■リリース情報
『LOVE』

【初回限定盤】(マキシシングル+DVD)
<CD>
1. LOVE
2. Blue
3. LOVE (Instrumental)
4. Blue (Instrumental)

<DVD>
LOVE (Music Video)
※DVDは初回限定盤のみ
※初回限定盤のみPhoto Book封入
¥1,818(税抜)

【通常盤】(マキシシングル)
<CD>
初回限定盤と同内容
¥1,364(税抜)

赤頬思春期 オフィシャルサイト

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