乃木坂46 6期生11人の多様な魅力が開花 “異例”のバックグラウンドが広げるグループの可能性
乃木坂46に加わった6期生11名が、早くも多様な魅力を発揮し始めている。
今年2月のYouTubeの紹介動画から、4月6日に開催されたぴあアリーナMMでの初お披露目、そしてグループの冠番組『乃木坂工事中』(以下、『乃木中』/テレビ東京系)での自己PR企画までで彼女たちが見せた個性は、6期生だけでなく乃木坂46というグループの新章の幕開けを告げる、鮮やかな第一歩となった。
特に『乃木中』で4月13日、20日に放送された「はじめまして!6期生自己PR大作戦」では、先輩メンバーとのペア形式の企画が用意され、6期生それぞれの素の姿があらわになる場面が続出。台本のないやり取り、予定外のリアクション、ツッコミにたじろぐ表情。そこには、お披露目ステージでは見せなかったもうひとつの顔があった。
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乃木坂46初披露の会
「はじめまして、6期生です」
inぴあアリーナMM
˚⟢.·˖⊹🌻#乃木坂6期生初披露の会 間もなく開演です⌛️︎✨6期生から意気込みが届きました💌
沢山の応援よろしくお願いします❣️😖… pic.twitter.com/BkmiNNftWr— 乃木坂46 (@nogizaka46) April 6, 2025
6期生が初めてステージに立ったのは、ぴあアリーナMMで行われたお披露目イベント『乃木坂46 初披露の会「はじめまして、6期生です」』。ステージ上では、華道、書道、バレエ、フラダンスといった多彩な特技が披露され、6期生の個性が光るショーケースになっていた。川端晃菜は、ジャグリングをしながら歴代シングルをリリース順に暗唱し、グループへの愛を形にしてみせた。矢田萌華は、地元・秋田に伝わる日本三大盆踊りのひとつ「西馬音内盆踊り」を披露。自身のルーツをそのままパフォーマンスに投影する姿に、ステージを通して自分を語る覚悟と誇りが滲んでいたように感じる。
さらには、森平麗心が「ここにはないもの」に合わせてバレエを舞い、小津玲奈が「Actually...」と融合させた創作ダンスを披露するなど、グループの楽曲と自身の得意分野を結びつける姿も見られた。このお披露目イベントが持つ意味は、単なる紹介にとどまらない。新たに加入した11人がそれぞれ異なるスタイルで自らを表現する姿は、これからの乃木坂46が多様性に根差しし、そこに美しさを見出すグループとなっていくことを象徴していたように思う。
そして『乃木中』では、彼女たちの“素”がより鮮明になった。増田三莉音は“利きコーヒーゼリー”でアピールすると、小津は「小津ジャン」と名付けたジャンプで場を沸かし、川端は卓球の腕前を披露。MCのバナナマンや先輩メンバーとのやりとりの中で、彼女たちは自分らしさを守りながらも番組の空気に柔軟に馴染んでいった。
他にも話題になっていたのは、愛宕心響が自己PRのなかで、5期生・五百城茉央と小中学校が同じだったことを明かした瞬間だ。同じ乃木坂46のメンバーとして再会を果たしたというエピソードで、驚きに包んだ。過去には5期生の中西アルノと4期生の松尾美佑が、同じ小学校に通っていたというエピソードや五百城と日向坂46の正源司陽子がいとこ同士であることも、坂道グループのファンの間ではよく知られた事実だが、身近な関係のなかから、偶然ふたりのアイドルが生まれ、それぞれの“道”を歩んでいるという奇跡にはロマンがある。
また、瀬戸口心月は4期生・遠藤さくらのクラリネットによる「サウスポー」(ピンクレディー)に合わせたチアパフォーマンスを披露し、スタジオの空気を一変させた。小柄な体を目一杯に使った全力のダンスと笑顔、掛け声は、まさにアイドルらしさの象徴だった。小津と弓木奈於のかけあいも見事で、先輩のアシストを受けながら『乃木中』らしい笑いを生み出す下地がすでに整っていることを感じさせた。