Creepy Nutsはラジオスターの階段を駆け上がるーー中野サンプラザの大盛況イベントを見て

Creepy Nutsの「よふかし」は終わらない

 後半は、レギュラーコーナーの「大江戸シーラン」へ。いつもは松永がエド・シーラン「Shape Of You」にあわせてネタの歌詞をもとに歌うのだが、今回は中野サンプラザの大舞台で、ピンスポットを浴びてまさかの歌唱。R-指定から「この照明でこの演出は本物のエドやから」とツッコミが入るなか、松永がKOHSHIから貰ったサングラスをかけながら、リスナーからのあるあるメールや、ダブルミーニングが掛かった上手いメールを読み上げたかと思えば、後半はいつも通り下ネタの応酬で、会場が笑いに包まれた。

 終盤にはR-指定の「日本語ラップ紹介」コーナーで、イベントタイトルの元ネタとなった〈一点突破 行くぜHIP HOPPER〉という歌詞が入っている、Zeebra「MR.DYNAMITE」の解説へ。R-指定が「譜割りも(キング)ギドラより簡単にしてたり、広く届くようにしたことで、各地の不良やヤンチャなやつらが自分で言葉を生み出すようになった」と賛辞を送りつつ「こんな人をイジっていいわけがない」と念を押すも、松永は「ジブジブパニック」「ボンバーマン」と過去のイジりを掘り返す。以降もZeebraイジりを継続する2人に「俺のこと、イジんのヤメてくんねー!」と声が届き、Zeebra本人がステージに登場。2人がヘコヘコと頭を下げるなか、そのまま「MR.DYNAMITE」をパフォーマンスするというサプライズに、観客は総立ちで盛り上がった。

 「この曲だってクラシックだし、俺も超ベテランなのに、こんな使い方すんのな!」と吐き捨てつつ、「気分的には安岡力也さんみたいな。俺もそのポジションになったのかなって感慨深いんだけど」と笑いながらZeebraが話すと、R-指定は「異例中の異例でしょ」、松永は「こんな使い方しちゃダメだよ」と恐縮しつつ、ステージから去るZeebraを見送った。

 これを受け、松永も「見せていただいたからには、俺らもやりますか」と語り、そのままCreepy Nutsのライブパートへ。「手練手管」「助演男優賞」「紙様」「阿婆擦れ」「合法的トビ方ノススメ」や、『オードリーのオールナイトニッポン10周年全国ツアー』に寄せて書いた「よふかしのうた」を「俺たちとこれからも夜更かしし続けられる人は手を挙げてください」と話して披露すると、ここでZeebraがステージに再登場。R-指定は〈大阪堺の道端〉〈長岡の道端〉とそれぞれの出身地を混ぜ込みながら、3人で「Street Dreams」をパフォーマンスし、ライブが終了した。

 エンディングでは、松永が「まさかステージ上でZeebraさんと『Street Dreams』をやれる日が来るとは」、R-指定が「ただのヘッズに戻った気分」と感慨にふけると、Zeebraは「T-Pablowみたいに勝手に自分のことやってくやつもいるけど、二人は一生手がかかる後輩だから。いつでも呼んでもらえば馳せ参じるんで! 『テキーラの瓶、みたいな感じで超ビンビン!』」と、先日R-指定がフリートークでイジったフレーズでステージを後にし、R-指定は「器がデカすぎる!」と感動。松永は「これで改編突破できれば、イベントがもう一回できるんで! 次のオープニングは『インセプション』流そう!」と伏線を張ったりしつつ、最後はリスナーとの記念撮影で、無事にイベントは幕を閉じた。

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