新しい地図が“新しい何か”に向ける眼差しーー特別親善大使やSPサポーターとして伝えるパラスポーツの魅力
パラスポーツは「障がい」と呼ばれる試練を乗り越えてスタートする。今までできていたことが、ある日突然できなくなってしまうこと。みんなが当たり前のように感じていることが、とてもむずかしくなってしまうこと。その「障がい」というものは、状況の違いはあれど、「健常者」と呼ばれる人たちの生活にも決して関係ないものではないように思えてくる。きっと、それは国民的アイドルグループと呼ばれる人たちにだって……。
自分がどうやって生きていけばいいのか。立ち止まって、悩んで、人の愛に触れ、「これだ」と思える方法で一歩を踏み出す。そして「障がい」を受け入れ、人生を楽しもうと努力し続けること。そんな自分たちの生き様と、パラスポーツに生きがいを見出した人たちの人生を重ねわせることができる3人。「親善大使」と聞くと、どこか近づきがたい印象もあるが、彼らの活動は、まさに「親善」=親しくつきあい、仲よくすることだ。
1月11日には、パラスポーツを体験できるイベント『NO LIMITS SPECIAL 2020』にも香取と稲垣が登場した。足でアーチェリーを操り、見事に的を射るアーチェリー選手の姿に感激するなど、彼らはいつだって「新しい何か」を知ることにキラキラした眼差しを向ける。まだ知らない何かを、イチから知ることができるのもパラスポーツの魅力。もう多くのことを知ったつもりでいる人も、きっとそこには新たな感動があるはず。あと200日以上ある東京パラリンピックまでに、新しい競技を知る楽しみを見つけてみてはいかがだろうか。
ちなみに現在、東京パラリンピックの観戦チケット第2次抽選申込期間中(1月29日まで)。筆者も、第1次抽選時に「ボッチャ」のチケットをゲットし、開催を楽しみにしている。これも、3人が魅力を教えてくれたおかげだ。新しい地図が親善大使を務めた東京パラリンピックが、「世界で最も盛り上がった」と話題になるパラリンピックになるように。私たちこそが「今度は誰かの力になる番だと思う」。