星野源、アルバムタイトル『POP VIRUS』の真意 ジャケットにも言及した『ANN』を聞いて
『星野源のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)が10月23日に放送。同日早朝に発表されたばかりの新アルバム『POP VIRUS』や、5大ドームツアー『星野源 DOME TOUR 2019「POP VIRUS」』について語った。
星野は「来られなかった方が、前回のツアーであまりにも多かった」「もっとたくさんの人にお届けしたいなと」とドームツアーの経緯を話し始めた。星野は、前回のツアー『星野源 LIVE TOUR 2017「Continues」』で体調を崩しながらもライブを行っていたことを明かし、これ以上日数を増やすことは困難であることから、今回は会場を大きくすることにしたという。
また、ドームツアーを開催することについては「14歳から曲を作り始めて、ドームに立つことを想像したことが1回もないような、全く別次元の話というか」とし、「いわゆるメジャーと呼ばれるレコード会社さんからCDが何枚も出せるような歌を歌う人間になるとは、まったく思っていなかったので。本当に人生はすごく面白いなと」「ここまで連れてきてもらった仲間たちとかメンバーとか、何よりファンの皆さん、あとファンでない皆さんね(笑)。そういう方も含めて、感謝を込めまして、面白いライブができたらなと思っております」とライブの意気込みを語った。また、星野は「初期の死ぬほど暗い曲をドームでやるっていうのは、すごい楽しみなんだよな」と何か企んでいる様子を見せた。
リスナーからのメールを読み終えた星野は、『POP VIRUS』について話し始める。同アルバムは、「恋」や「アイデア」などを収録した3年ぶりとなる作品。明るさを感じさせる“ポップ”というワードと、ダークな印象を持つ“ウイルス”というワードを合わせた異色のタイトルとなっている。今作のタイトルに関して、街を歩いていてふと浮かんできたという。
星野は、『YELLOW DANCER』によって、自分の音楽が世の中に伝わっていく感覚を持てたが、その後「恋」がさらに大ヒットし、日本中に同曲が浸透していったことがパンデミックのような体験だったと明かす。そんな世間の様子を見て、ウイルスに感染しているように思えたとのこと。
続けて星野は「日本の音楽シーンを「体」とした場合、J-POPという「免疫」を破壊して、自分が「細菌」になって入った感覚があったんですよね。それがまた新たなJ-POPという「免疫」になっていくという感覚がありまして」とタイトルについて語る。しかしその翌年(2017年)は、とても苦しい1年を過ごしたという。「ポップな存在で居続けようとすると、自分のなかで逆にウイルスに感染していってる感覚があるというか。自分が病んでいったそのウイルスを“ポップウイルス”と名付けてもいいんじゃないかって」と話し、この3年間のマインドを表してるアルバムになっていることを打ち明けた。