きのこ帝国の“類型化できない”魅力とは? 赤坂BLITZワンマンライヴを分析

20150124-kinoko07.jpg(写真=Yuki Kawamoto)

 ひとつ言えることは、前述のフィッシュマンズをめぐる発言や、かつてリリースした「Girl meets Number Girl」というナンバーガールの名を冠した楽曲などから、そうしたバンドからの影響を探りがちなリスナーのノルタルジアの一切をきのこ帝国は拒んでくるだろう、ということだ。

 なぜなら、この日のライヴを見て感じたのは、一筋縄ではいかない我が道を行こうとするきのこ帝国の心意気だったからだ。そして、それはむしろ逆に心地良く、頼もしいものだった。黒い服でステージに立つ佐藤の姿の孤高さは、そうしたバンドの姿勢を象徴するかのようにも見えたのだ。

■宗像明将
1972年生まれ。「MUSIC MAGAZINE」「レコード・コレクターズ」などで、はっぴいえんど以降の日本のロックやポップス、ビーチ・ボーイズの流れをくむ欧米のロックやポップス、ワールドミュージックや民俗音楽について執筆する音楽評論家。近年は時流に押され、趣味の範囲にしておきたかったアイドルに関しての原稿執筆も多い。Twitter

■2015年1月21日 赤坂BLITZ『CITY GIRL CITY BOY』セットリスト
01. intro
02. 海と花束
03. WHIRLPOOL
04. ラストデイ
05. クロノスタシス
06. ヴァージン・スーサイド
07. あるゆえ
08. 風化する教室
09. You outside my window
10. 国道スロープ
11. パラノイドパレード
12. ユーリカ
13. 夜鷹
14. 退屈しのぎ
15. 夜が明けたら
16. 疾走
17. 明日にはすべてが終わるとして
18. 東京
19. フェイクワールドワンダーランド

<アンコール>
20. Telepathy/Overdrive

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