FANTASTICS 世界・瀬口黎弥・堀夏喜・八木勇征、グループの成熟と共に拓ける個人の可能性

FANTASTICSの成熟と個人の可能性

 FANTASTICSが2月5日、通算2作目のミニアルバム『Dimensional Bridge』を発売した。

 リード曲「TOP OF THE GAME」をはじめ、八木勇征単独初主演映画『矢野くんの普通の日々』主題歌「Yellow Yellow」、『第一生命 D.LEAGUE 24-25』テーマソング「SYNERGY」など全6曲が収録されている本作は、なんと6曲全てがタイアップ曲という豪華な1枚に。

 そんな本作と、同日に発売されたFANTASTICS初のLIVE映像商品『FANTASTICS LIVE TOUR 2024 "INTERSTELLATIC FANTASTIC" -THE FINAL-』について、今回はメンバーの世界、瀬口黎弥、堀夏喜、八木勇征にインタビュー。2025年の展望についても語ってもらった。※取材は12月中旬に実施(於ありさ)

全曲タイアップの2ndミニアルバム聴きどころは

――『Dimensional Bridge』に収録されている楽曲の中で、おすすめのものを教えてください。

【Music Video】TOP OF THE GAME / FANTASTICS

堀夏喜(以下、堀):僕は「TOP OF THE GAME」です。ミュージックビデオも撮影したんですけど、踊れる内容になっていて、すごくイキイキした僕らが見られるかなと思います。

世界:「ポケット」です。TVアニメ『魔神創造伝ワタル』のエンディングテーマなのですが、曲自体も久々に爽やかなミドルポップですごく良くて。実際、アニメの1、2話を先行で観させていただいたんですけど、すごい世界観にハマっていました。ワタルの世界の中にありそうな曲を、FANTASTICS色でおしゃれに表現できている気がしています。

【Music Video】Yellow Yellow / FANTASTICS

瀬口黎弥(以下、瀬口):すでにMVが公開されている「Yellow Yellow」は、FANTASTICSのユニークさや、みんなのキャラクターがいい感じに表現されているなと思います。それに、パーティー感がまた良いんですよね。僕、個人的には、MVの撮影場所が写真集の撮影場所と同じだったんです。そんな思い出深い場所でメンバーみんなでMVを撮れたっていうのは、自分的にもドラマがあって嬉しかったですね。

八木勇征(以下、八木):「SYNERGY」です。鼓動を感じるビートがたくさんあって、聴くだけでテンションがすごく上がるんです。「D.LEAGUE」という躍動するダンスの舞台にものすごくぴったりな曲になってるなと思いますし、まだテレビやライブで披露できていないのですが、個人的にはその日が来るのが待ち遠しいです。その日までに、この曲がどう変化していくのか楽しみです。

“進化”し続けた2024年のツアー

【Live Video】FANTASTICS / It’s all good (LIVE TOUR 2024 "INTERSTELLATIC FANTASTIC")

――同日に発売されるLIVE映像商品『FANTASTICS LIVE TOUR 2024 "INTERSTELLATIC FANTASTIC" -THE FINAL-』にちなんで、昨年のツアーでの思い出を教えてください。

世界:公演中にオープニングの演出が4〜5回変わったのは思い出深いですね。ああでもないこうでもないっていうのを繰り返したので、リピーターの方は「また違うの!?」ってびっくりしたんじゃないかなと思います。

――なぜそんなに変わったのでしょう?

世界:毎度、そのときのベストを尽くしていたんですが、もっとああしたほうがいいんじゃないか、こうしたほうがいいんじゃないかって試行錯誤しました。今回のツアーの導入の部分という意味で、大事な部分だったので全員でこだわりました。

――FANTASTICSとしては、ツアー中に演出が変更になることはこれまでにもあったのでしょうか?

世界:本編の曲やセットリストが少し変更になることはありましたが、頭が変わるっていうのはなかったですね。スタッフさんには申し訳なかったですが、いろいろできたので個人的には収穫は大きかったです。

――他の皆さんは、いかがでしょう?

堀:初めてのアリーナツアーだったこともあって、やっぱり楽しかったです。それこそ一人ひとりがいろいろ考えて、ステージに向けて挑戦していた印象ですね。僕自身も、ステージに上がる前の準備やウォーミングアップを変えてみたり、確かめたりしました。

瀬口:アリーナでやることが決まった時に、できるだけファンの皆さんと近い距離感でライブをしたいと考えていたのですが、想像を超えるぐらい近い距離でした。本当に他のグループではなかなかしないんじゃないかってくらい走り回ったのは新鮮でしたね。でもそういうことができるのって、それこそコロナ禍を経てだと思うので、エンタメが戻ってきて本当に嬉しいなと。FANTASTICSのエンタメの形が進化した瞬間でした。

八木:僕はホールで歌っているときと、アリーナで歌うときとでは全然違うなということを体感しました。それは、アリーナを回れるアーティストとして大切な経験になったと思いますし、どうすればより伝わるかを考えられるかっていうことは大きなことだと思うので、2回目のアリーナがあったとして、この先ドーム公演の夢が叶っていくとしても、もっといろんな工夫や表現の引き出しを増やしていかないといけないなと再確認しました。ただ、それ以上に1人でやっているわけではないので、ステージ上にメンバーがいることって安心するなと思いましたね。だからこそアリーナを無事完走できたことは1つの自信となりました。

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