BE:FIRST、『Nコン』課題曲に乗せられた大切なメッセージ 7人が歌うからこそ増していく説得力

 毎年10万人が参加する日本最大規模の合唱コンクール『NHK全国音楽コンクール』が今年も開催される。その中学校の部の課題曲「空」をSKY-HIが制作し、歌唱をBE:FIRSTが担当。4月6日放送の『発表!Nコン2025課題曲』(NHK Eテレ)にて初披露となる。

 「多くの中学生が自ら合唱に興味を持ち、歌いたいと思える曲を」という狙いで作られた「空」を制作するに際して、SKY-HIはこんなメッセージを発信している。

「『子ども』から『大人』になる過程は、周りの接し方や自分の感じ方が急に変わって、いきなり気になることや悩み事が増えたりすると思います。だけど、雨の日がないと僕たちが生きていけないのと一緒で、感情の浮き沈みはどれも必要不可欠な、大切な出来事です」(※1)

 多感な年齢である中学生に寄り添い、「そのままでいい」と肯定してあげているのが実にSKY-HIらしい。自分が中学生の頃を思い返してもそうだが、昨今の中学生は時代の変化によって思っている以上に多種多様な悩みを抱えているはずだ。そんな中学生たちに対して、「どんなときでも、『ネガティブな気持ちになっても大丈夫だよ』『明るく生きようとしても大丈夫だよ』と、とにかく『大丈夫』を伝えたくて、この曲を作りました」と楽曲を通して寄り添えるのは、多くの経験を積み、様々なメッセージを込めた楽曲を作り続けてきたSKY-HIだからこそだろう。

 実際、すでに公開された歌詞を見ても「そのままで大丈夫」という思いと、「今いる暗闇からはいつか絶対抜け出せる」というメッセージがわかりやすく表現されており、中学生だけでなく老若男女多くの人の心に響く楽曲になっている。そして困難に直面しつつも、たゆまぬ努力と実力で壁を乗り越えてきたBE:FIRSTがその「空」を歌うことで、さらなるパワーが楽曲に宿ることとなるのではないだろうか。

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