DREAMS COME TRUEの記事・ニュース・画像一覧

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88年に結成され、翌年にはシングル「あなたに会いたくて」、アルバム『ドリームズ・カム・トゥルー』の同時リリースでメジャー・デビュー。結成当初から、彼らによって醸し出されるハーモニーは、完成度の高いものであった。彼らの音楽性はソウルやジャズ、R&Bのテイストを取り入れ、日本の音楽風土に適したポップスへと昇華させたものである。それはまた、スウィング・アウト・シスターやバーシアといったアーバンな香りが漂う作風に近いとも言えよう。
彼らが多くのリスナーに支持された理由は、「飽和状態であったJ-POPのスタイルにブラック・ミュージックのエッセンスとヒネリを効かせ、洒落っ気をもたせたこと」、そして「吉田が等身大で描く(超)リアルな歌詞」——の二点にあるだろう。常に、流行・恋愛に高感度なアンテナを張り巡らすOLやティーンエイジャーたちは、彼女の歌に親近感を抱き、それぞれの想いを重ね合わせたのだ。こうして女性のハートをわし掴みにし、さらには世代を超えた層にまで人気を波及させ、「ドリカム現象」に至った。さらに、『ドリカム・ワンダーランド』と称されたライヴ会場をテーマパークに見立てた一大恒例イベントなどに見られる、そのエンターテイナーとしての貫禄も圧巻である。

速水健朗がJPOP市場の変遷を分析

「小室哲哉は地方のマーケットを見抜いた」速水健朗がJPOP激動期としての90年代を分析

先日、新著となる『1995年』を出版した速水健朗氏。同書では戦後史の転機となったこの年の出来事を政治・経済・社会・文化と「横に読…