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91年にデビューしたブラーは、ポスト・マンチェスター的なインディ・ロック・バンドとしてシーンに登場。その後『モダン・ライフ・イズ・ラビッシュ』『パーク・ライフ』『ザ・グレイト・エスケープ』という3作で英国ポップイズムを完璧に踏襲、ブリット・ポップ・シーン隆盛の中心的存在として人気を博す。しかし、あまりにポップすぎるそのシーンは、一部(メディアや他のミュージシャン)の誤解を招き、彼らは攻撃対象として格好の餌食となってしまう。そして、それに拍車をかけるオアシスとの不条理な対立……。周囲の揶揄に辟易してしまった結果、一時はシーンから身を隠してしまうまでに至った。
だが、97年に発表された5枚目のアルバムでは一転、ストイックな厳しささえ感じられるオルタナティヴ・ロックを繰り広げ、完全に復活。——デーモン・アルバーン(vo)の実験精神、グレアム・コクソン(g)のオルタナ/パンク嗜好、アレックス・ジェイムス(b)の頑ななまでのポップ理論、そしてそれらを支えるデイブ・ロウントゥリー(dr)の冷静沈着な姿勢。すべての要素がブラーのサウンドを形成している。しかし、それぞれがあまりにも洗練されてしまっているため、バンド内に嫉妬やズレを生み出してしまっているのも、また事実だ。
99年に6枚目となるアルバム『13』をリリース後、グレアムは精力的なソロ名義での活動、デーモンはゴリラズ、マリ・ミュージックといったソロ・プロジェクトを開始する。02年後半になり、ノーマン・クック(ファットボーイ・スリム)を迎えての7thアルバムの制作も噂される中、グレアムが突然の脱退。3人となったブラーは03年にアルバム『シンク・タンク』を発表した。

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