ネクストブレイク必至のカン・フン、“闇のIU”と評判のBIBIも活躍 2024年韓国ドラマ座談会

2024年韓国ドラマ座談会【俳優編】

助演にも注目すべきキャストが揃った女性俳優たち

キム・ヒョンソ(BIBI)『このろくでもない世界で』©︎2023 PLUS M ENTERTAINMENT, SANAI PICTURES, HiSTORY ALL RIGHTS RESERVED.

にこ:男性はキム・スヒョンとピョン・ウソクで2024年が始まりましたが、女性だとどなたでしょう? “2024年の顔”ということだと『涙の女王』のキム・ジウォンさんかなと思うんですが、ただあえて、これからの期待で私はBIBI(キム・ヒョンソ)ちゃんを推したいです。

荒井:BIBIちゃん! いいですよねー!

にこ:本当に良かったですよね! 韓国では“闇のIU”って呼び名がついています(笑)。2024年は映画『このろくでもない世界で』の演技で百想芸術大賞新人演技賞を獲得して、『最悪の悪』や『江南Bサイド』でチ・チャンウクの助演をしていますが、深い闇や不良っぽさを演じさせたらBIBIちゃんは抜群。しかも完全に真っ黒というよりグレーというか、裏社会の泥沼の中で蓮として咲きそうな、「助けてあげたい」と思わせるタイプですよね。だから、“闇のIU”が闇を脱ぎ捨てたときが個人的にすごく気になるんです。

キム・ヒョンソ(BIBI) 『このろくでもない世界で』©︎2023 PLUS M ENTERTAINMENT, SANAI PICTURES, HiSTORY ALL RIGHTS RESERVED.

咲田:たしかにどんなふうになるんだろう……! 私も『このろくでもない世界で』を観たとき「誰だこの子は!?」ってなって、『江南Bサイド』を観てたらまた出てきて驚きました。特に『このろくでもない世界で』では彼女が一番印象的でした。あれだけキャラが立ってる人たちが出てるのに、存在感がすごかった。

にこ:すごいカリスマ性を持ってますよね。

シン・イェウン『ジョンニョン:スター誕生』© 2024 STUDIO DRAGON CORPORATION & CJ ENM Co., Ltd.

荒井:私は咲田さんが挙げていらした『ジョンニョン:スター誕生』から、ジョンニョン役のキム・テリさんに当然感動させられたんですが、一番感情移入したのはヨンソを演じたシン・イェウンさんだったんです。

にこ:私も挙げようと思っていました!

荒井:素晴らしかったですよね……! 才能にも家柄にも恵まれているんですが、実は一番悲しいキャラクターだったんじゃないでしょうか。優秀なオペラ歌手のお母さんがお姉さんとヨンソをずっと比較していて、私もお母さんに認められたい、愛されたいって吐露するところに泣かされました。「彼女が本当に『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』の憎いいじめっ子役だったの!?」と驚きましたし、突き抜けたなと感じましたね。キム・テリさんと共演していても全く負けていなかったです。

にこ:シン・イェウンさん、新作ドラマありますよね。ロウンくんとの共演で『濁流』という作品。

荒井:楽しみですね!

チョン・ウンチェ『ジョンニョン:スター誕生』©2024 STUDIO DRAGON CORPORATION & CJ ENM Co., Ltd.

咲田:私は舞台ファンかつ宝塚ファンなので、『ジョンニョン:スター誕生』からだと男役のオッキョンを演じたチョン・ウンチェさんなんですよね! もうたまらなかったです(笑)。

にこ:カッコよかったですよねー!

イ・セヨン『愛のあとにくるもの』©2024 Coupang Play All Rights Reserved

咲田:でも作品がダブってしまうので……韓国が制作しているドラマという括りになるかと思うんですが、坂口健太郎さん主演の『愛のあとにくるもの』のイ・セヨンさんがすごく良かったんですよね。辻仁成さんの原作小説を読んでいらっしゃる方はわかるかと思うんですが、とにかく彼女がキレイだし、陽の部分と陰の部分のコントラストが素晴らしかったんです。ムン・ヒョンソン監督とイ・セヨンさんと坂口健太郎さんの制作発表会見を取材したとき、監督が日本と韓国の美しい景色をキレイに撮ろうと頑張ったとおっしゃっていて、たしかに『冬のソナタ』の一連の映像美も彷彿とさせるような良さもありました。そんな映像の中にイ・セヨンさんの美しさと演技力が際立っていて、日本語のセリフも頑張っていて、とても素敵ないい俳優さんだなと思いました。

2025年にブレイクするのは?

にこ:期待している方をもう1人いいでしょうか? 作品編で挙げた『組み立て式家族~僕らの恋の在処~』のキャストです。中国の名作ヒットドラマ『家族の名のもとに』のリメイクで、ファン・イニョプとチョン・チェヨン、ペ・ヒョンソンが主人公なんですが、特にペ・ヒョンソンを推したいです。ペ・ヒョンソンはクァク・ドンヨンが主演していた『ガウス電子 ~僕らの社内恋愛マニュアル~』でスネオヘアの財閥のお坊ちゃん役を演じていたのですが、今回はお父さんを慕っている役柄で、チェ・ウォニョンと一緒に家族でものすごく泣かせてくるんですよね。そういえば、彼は『愛は一本橋で』にカメオ出演しているんですけど、2023年の座談会でネクストブレイクに挙げていたムン・サンミンも一緒に出てましたね!

荒井:そう! 主役2人の家族の回想シーン。嬉しかったですよね。

にこ:ムン・サンミンも推したいですよね。この座談会で人気が出るって話題にすると、実現されるんですよね(笑)。

咲田:そうなんですよね!

にこ:なのできっと2025年にブレイクすると思います!

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる