ネクストブレイク必至のカン・フン、“闇のIU”と評判のBIBIも活躍 2024年韓国ドラマ座談会
2024年、私たちを笑顔にし、胸をときめかせ、そしてむせび泣きを誘った韓国ドラマ。傑作を支えたのは、ほかならぬ俳優たちだった。毎年年末恒例となった韓国ドラマ座談会【作品編】に続き、今回は2024年に印象的だったスターたちを語り尽くす【俳優編】をお届けする。いつまでも輝きを失わないベテランからネクストブレイク必至の新鋭まで名前が挙がり、韓国ドラマ界の役者の層の厚みを再確認する時間となった。
王道なのに新鮮だった『涙の女王』、ジャンルを横断する傑作も 2024年韓国ドラマ座談会
手に汗握るサスペンス、シリアスな復讐系から王道ラブロマンス、カラッと笑えるコメディまで、2024年も盛り沢山だった韓国ドラマ。恒…
ベテランから新人まで、新境地の見えた男性俳優たち
にこ:「2024年はピョン・ウソク!」というのはもう語るまでもないと思うので(笑)、2025年への期待を込めてイ・ジョンウォンさん。2024年は『夜に咲く花』と『酔いしれるロマンス』に出ていました。『ゴールデンスプーン』のときから注目を集めていて、その年の新人賞を獲得しましたし、『夜に咲く花』もイ・ハニさんといいケミだったんですよね。今期は『酔いしれるロマンス』でキム・セジョンさんとロマンティックコメディを演じていたんですけど、あの方って元々繊細な感じを持っていらっしゃるように思います。今回HSP(視覚や聴覚などの感覚が敏感で、刺激を受けやすい特性を生まれつき持つ人)という役柄で、他人の感情が自分の中に流れ込んできてしまうキャラクターをすごく繊細に演じていましたよね。年下男子あるあるっぽい性格も見えるんですけど、グイグイ引っ張っていく力、繊細だけども結構押しも強いっていう一面も出てて、これからちょっと楽しみだなというところで挙げました。
荒井: 私もチョン・ヘインくんって言いたいところですが、にこさん同様、2025年への期待を込めてイ・ジュニョクさんですね。もともと『秘密の森〜深い闇の向こうに〜』シリーズが好きだったんですが、スピンオフの『良いが悪い、ドンジェ』にすごくハマってしまったんです。イ・ジュニョクさん演じるソ・ドンジェって、『秘密の森〜深い闇の向こうに〜』のときも、権力者に媚びたり、被疑者から賄賂をもらったりする検事でしたが、中途半端なヴィランでワルになりきれないキャラだったじゃないですか。今作は昇進に失敗して地方に左遷されたところから物語が始まります。スピンオフとはいえ、こういう善人でも悪人でもどちらでもない俗っぽい人物をリーガルドラマのメインキャラにするところは人間の解像度の高さ、韓国ドラマの懐の深さを感じたんですが、それをおいてもソ・ドンジェがとにかく憎めなくてかわいい。カッコよくて優秀で出世欲が強いけれど、詰めが甘いところや、チェ・ヒソさん演じる奥さんに全く頭が上がらなかったりするところが良かったです。と思ったら、2025年はハン・ジミンさんと『私の完璧な秘書』で主演するんですよね! ハン・ジミンさん扮するCEOの敏腕秘書役を演じるので、2025年も追いかけます。
咲田:私はちょっと悩むんですが、若手の中では作品編で挙げた『私のヘリへ ~惹かれゆく愛の扉~』のカン・フンくんが来ると思っているんです。
にこ:私もブレイクすると思います!!
咲田:……って思うんですが、あえてベテランの俳優でイ・ジェフンさんを挙げようかなと。『捜査班長 1958』もそうですが『復讐代行人〜模範タクシー〜』とか、2024年はたくさん彼の作品を観たんです。彼自身は個人的に好みのタイプというわけではないんですが(笑)、本当にいいなって思いました。どちらもアクション満載でスカッとする作品性もそうですが、一本筋が通っていてみんなから慕われるイ・ジェフンさんのキャラが素敵だな、すごく魅力的だって思いました。
にこ:今、『フィンランド間借り暮らし』に出ていますよね。20代から全然変わっていなくてかわいいです!
咲田:そうなんですよね。もう40代なのに……!
にこ:座談会がもう少し後だったら『イカゲーム2』の話も出したかったですよね!(座談会は12月23日開催) カン・ハヌルやイム・シワン、パク・ソンフンが今回どんな演技をしてるのかとても楽しみです。