「ひらめき電球」「反省バケツ」「けんか煙」「ズッコケ」など 懐かしのアニメ演出10選

懐かしのアニメ演出10選

6. 番組からCMに切り替わる時のアイキャッチ  

 以前は、アニメ番組からCMに切り替わる際に、次の番組へのつなぎとしてアイキャッチが使われることがあった。一枚絵だったり、短いアニメーションだったりとその形態はさまざまだが、今やこうしたアイキャッチもめっきり見ることが減ったのではないか。また、複数の人気アニメがコラボするようなエンドカードや予告も最近ではすっかり影を潜めてしまった。

7. 反省バケツ・下駄箱に大量のラブレター

 先生に怒られた生徒が、廊下に立たされてバケツを持たされる。日常系アニメの学校のシーンで、“お決まり”とも言える光景だが、令和のこの時代ではほぼありえない展開になってしまった。他にも、下駄箱を開けたら大量のラブレターがドサッと落ちてくる、なんてシーンもお馴染みだった。日常系アニメでは学校での描写がかなり多めに描かれることもあり、こうしたクスッと笑えるお馴染みの演出を懐かしく思う視聴者も多いのではないか。

8. 名案を思いついた時の電球

 
 キャラクターが何かひらめいた時、頭上に電球マークが浮かんでピコーンと光る演出。同じようなところだと、驚いた時に頭に大粒の汗をかく、なんていうのも昭和スタイルの日常アニメでもよく使われたギャグ表現だろう。

9. 大袈裟なズッコケ演出

 ギャグシーンでよく見られたのが、大袈裟なズッコケ演出。場の誰かがおとぼけ発言をして、周りが周りのキャラクターがズコーッとこけるアレだ。コケたあとは『犬神家の一族』を彷彿させるかのような、画面に逆さまになった足だけが映るのもお約束だった。

10. 居眠り中の鼻風船

 授業中や会議中に居眠りをしているキャラクターの演出として、鼻から大きな風船を出して寝ている、というのがあった。その風船を誰かに突き刺されて「プシュー」と破裂音を立てて目が覚める、というやつだ。こういった滑稽な表現も、昔に比べると影を潜めつつある。鼻風船とは少々異なるが、風船ガムを噛んでいるキャラも減少傾向にあるように感じる。

 時代とともにアニメの表現方法も変化しているのは確かだ。昭和スタイルの日常系アニメが下火になるにつれ、こういったコミカルな演出も徐々に見られなくなってきているのだろう。

 アニメの質が格段に上がってきている近年は、演出にも目を見張るものがある。しかしその原点には、こうした懐かしい演出の数々があるのかもしれない。さまざまな“お決まり”の展開でお茶の間を沸かせる日常系アニメの存在が、時折無性に恋しくなる。

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