山下智久の“国際的なキャリア”は何をもたらす? 『正直不動産』映画化のポイントを解説

山下智久主演の人気ドラマ『正直不動産』(NHK総合)が待望の映画化となる。2022年4月期のシーズン1にはじまり、2024年1月には特集ドラマ『正直不動産スペシャル』、続編となるシーズン2が放送された。そして2025年2月にはスピンオフドラマ『正直不動産ミネルヴァSPECIAL』が、NHKBSP4K・NHKBSで放送。高い人気を誇る『正直不動産』シリーズだけに、今から期待が高まる。
もちろん主人公・永瀬財地は山下智久が、“カスタマーファースト命”の後輩社員・月下咲良は福原遥が続投。加えて、演出の川村泰祐がメガホンを取り、脚本の根本ノンジも変わらずの起用となることから、いつもの“正直風”が吹き荒れる様子が目に浮かぶ。

『正直不動産』シーズン1では永瀬(山下智久)がなぜ「嘘をつけなくなってしまった」のか、不動産会社の営業マンとしてどのように成長したか、という物語の根幹部分を丁寧に描いてきた。特集ドラマでは月下のバックボーンと成長にスポットを当て、シーズン2で思わぬライバル・神木涼真(ディーン・フジオカ)が登場。そしてスピンオフドラマでは、“悪魔的営業”が持ち味の神木を主人公に物語が繰り広げられてきた。どのエピソードをとっても、山下を筆頭に役者陣が各々のキャラクターをしっかり捉えた芝居が際立っており、役者や物語への愛着を超え、キャラクターへの愛が膨れるほどに魅力的な作品である。

実は、主演の山下が日本映画に出演するのは本作が8年ぶりとのこと。最後の日本映画出演作である2018年の『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』から今日に至るキャリアには大きな変化があった。近年、自身も英語力に磨きをかけ、アジアにとどまらず世界中に活動の場を広げてきた山下は、ハリウッド映画『マン・フロム・トロント』、日米仏共同制作ドラマ『神の雫/Drops of God』(Hulu)への出演や、日韓共同製作映画『SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる』(Prime Video)での主演抜擢など、グローバルな活躍が増えている。