『GT』ファン感動の演出 『ドラゴンボールDAIMA』超サイヤ人4悟空がゴマーと激闘

『ドラゴンボールDAIMA』で『GT』ファン感動

 TVアニメ『ドラゴンボールDAIMA』第18話「メザメ」は、『ドラゴンボール』シリーズのファン、そして『ドラゴンボールGT』にとって感涙の回となった。前回のラストで超サイヤ人3へと変身を遂げた悟空に再びピンチが訪れるが、そこで悟空は新たな力に目覚める。

 サードアイの力によって覚醒したゴマーに苦戦する悟空たち。だが、悟空が超サイヤ人3へと変身すると、一瞬にしてゴマーに一発拳を入れ、力で圧倒する。そこにタマガミ・ナンバー・ワンと魔人クウの送ったチョコチップクッキーでパワーアップした魔人ドゥーも加勢し、一時は悟空と魔人ドゥーの連携プレーでゴマーを追い詰めるが、それでもゴマーの圧倒的な力を前に追い詰められる。

 第18話までの流れを観ていて気になったのが、ゴマーの戦闘力がどのくらいだったのかということ。大魔王に君臨するくらいであれば、きっとサードアイを手にする以前から高い戦闘力を誇っていたのだろうと推測できるが、サードアイ以前の描写がなかったため、以前と以後でどれほどの変化があったのかがわからない。そこが少し残念ではあった。だが、悟空を圧倒しているのを見ると、相当底上げされているのだろうというのはわかる。

 倒れていた悟空を救ったのはネバ。ネバが手をかざすと、悟空は力に目覚め、超サイヤ人4へと変身する。『ドラゴンボールGT』で初登場した超サイヤ人4だが、『ドラゴンボールGT』は、原作者の鳥山明が監修していない作品であり、監修作品に出演するのは初めてとなる。『ドラゴンボールGT』版超サイヤ人4との違いとしては、見た目が子どもから大人になっていないことや髪色が黒ではなく赤になっているなど変更点はあるものの、サイヤ人の原点でもある大猿の力が反映されていたり、フォルムも『ドラゴンボールGT』版の超サイヤ人4に酷似していたりと、『ドラゴンボールGT』ファンにとっては嬉しい演出となった。

 ネバが悟空に手をかざした際の演出で、動脈と静脈が交差する演出が描かれていたが、それを世界線の枝分かれだと考えると、超サイヤ人4の見た目が超サイヤ人ゴッドの要素も混じっているのも説明がつく。魔人ブウを倒した後、超サイヤ人ゴッドへとつながるのが『ドラゴンボール超』、超サイヤ人4へとつながるのが『ドラゴンボールGT』、そしてその2つの世界線が交わった先にあるのが『ドラゴンボールDAIMA』であるというざっくりとした考察ができる。どこまでもファンを楽しませてくれる制作陣の遊び心が嬉しい。

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