斎藤工が明かす、『漂着者』ヘミングウェイに向けた役作り 秋元康についての言及も

斎藤工が明かす、『漂着者』に向けた役作り

 秋元康の企画・原作・脚本によるドラマ『漂着者』(テレビ朝日系)が7月23日よりついにスタートする。本作は、ある地方の海岸に全裸のイケメン男性が漂着したところから始まる物語だ。記憶喪失によって自分が何者かもわからない状態のなか、事件を解決に導く予言めいた力を発揮したことで次第に人々から崇められる存在になっていく……。

 そんな一風変わった本作の主演を務めるのは斎藤工。記憶喪失の漂着者であり、とある言葉を放ったことで世間から「ヘミングウェイ」と呼ばれる謎の男を演じる。

 本作のビジュアルを見る限りかなり作り込まれているが、実際に斎藤はヘミングウェイという役に対してどう向き合っているのだろうか。今回、斎藤にインタビューを行い、役作りへのこだわりについて、さらには『共演NG』(テレビ東京系)にも出演した斎藤が考える「プロデューサー・秋元康」に関しても語ってもらった。(編集部)

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「“いかにオーガニックであるか”を考えました」

ーーヘミングウェイは特殊なキャラクターですが、演じてみていかがですか?

斎藤工(以下、斎藤):どうですかね……まだ撮影が序盤ではあるので。ただ、「斎藤工が演じる」という情報すら時に邪魔をしてしまうのではないかとは思ってます。“自分”というものは観てくださる方には届かない方がいいという意識で日々向き合っているので、不思議な感覚ですね。

ーー芝居をするにあたって、具体的に取り組んでいることがあれば教えてください。

 斎藤:あんまりロジカルなことを言いたくないところはあるんですけど……。僕らって、過去の経験から選んで言葉を発してると思うんですよね。方言とかもそうですし。この言葉は自分にしっくりくるなとか、その感情にふさわしい言葉を探求してると思うんです。でも、ヘミングウェイにはそれがない。生まれたてのひよこの状態。ただ、彼の場合は「言葉を習得していく」というよりも、無意識な意識によって「言葉が戻ってくる」ものだと思うんです。なので、一人称の使い方にはすごくこだわっていて、実際に(一人称が)変化していったりもします。この作品は彼が何を発するのかが重要になるので、「言葉」というのは僕にとっても視聴者の方にとっても大切な情報になると思います。

ーー役作りについては「いろいろなものを参考にした」とコメントされていましたね。

斎藤:ネットで検索したら、まさに僕がイメージする「漂着者」のルックをした人がいて、その方を参考にしたりしました。あとは、なるべく映らないところでも、食生活も変えたり、爪を伸ばしてみたり、本当に漂着したらどうなるんだろうって海に漂ってみたりして。いかにこの役に近づけられるか、今回で言えば「いかにオーガニックであるか」を考えました。作為しながらも放棄する、その矛盾した両方を成立させたいという思いが強いです。

ーー「矛盾した両方の成立」についてもう少し詳しく聞かせていただけますか。

斎藤:はい。偉業を成し遂げてきた俳優さんたちの作品も参考にしていて。例えば原田芳雄さんや安藤昇さんのような、実際の時間と演じている時間の境界線がない方の作品って、“その人の何か”が映り込んでる感じがするんですよね。それが僕の憧れた映画だったりもしたので、自分もそうなれたらと思います。なので、ヘミングウェイに関しては「究極のオーガニック人間」「野良人間」でいられるように、なるべく日常生活もそういった意識を持って過ごしてます。

ーーなるほど。斎藤さんのお芝居が作品にどう映り込むのか楽しみにしています。思えば、斎藤さんは個性的なキャラクターを演じることが多いですよね。

斎藤:そうですね、今回のヘミングウェイのような役も、秋元さんが僕の中にある何かを見抜いてくださったんだと信じています。自分がキャスティングされた意味を作品に込められるようにしていきたいです。

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