中国アニメーション『ナタ転生』特別映像公開 物語の鍵を握る謎多き仮面男の姿が

中国アニメーション『ナタ転生』特別映像

 2月26日に公開される3DCGアニメーション映画『ナタ転生』の特別映像が公開された。

 本作は、中国人から愛されている神・ナタが「現代に生きていたら?」という考えをベースに、東洋の美学とナタが持つ反骨精神の“パンク要素”を融合させるとともに、追光動画が最新の3DCG技術で描いたアニメーション映画。

 ナタとは、中国『封神演義』に登場し、3000年以上前の世界で絶大な権力を持つ一族・東海龍王の息子・三太子に歯向い死闘を繰り広げ、勝利したほどの強い魔力を持つ7歳の少年神。しかし、息子を殺され激怒した東海龍王が「町の百姓たちの命が惜しければ、自らの死で罪を償え」と卑怯な脅しを行い、ナタは百姓たちを守るため自ら命を絶つ。このことから、中国人にとっては“定められた運命に屈することなく、権力にも負けない不屈の精神を持っている少年神”として親しまれる一方、わがままで自由人な一面もありパンク精神を持ち合わせている悪ガキとしても有名だ。

映画『ナタ転生』特別映像

 公開された映像は、主人公・李雲祥が「火の操り方を教えてくれ」と仮面男に頼んでいるところから始まる。ナタの生まれ変わりである雲祥だが、三公子や徳会長との戦いに勝つためには、自分の元神であるナタを呼び覚まし、覚醒しなければ勝利することができない。そのためには、雲祥を知っているだけでなく、元神ナタとも旧知の仲であることが予想される仮面男の手助けが必要だが、常に仮面を着用しており、謎に包まれた怪しい人物で、特別映像でもその謎は深まるばかり。

 パンク要素と明るい性格が感じられる仮面男だが、ビジュアルには中国の伝統戯曲をモチーフにした、中国らしい要素を詰め込んで制作された。喜怒哀楽などの様々な表情を調節することが出来る超高性能な仮面は、木と金属で制作されており、パンクなイメージを見事に表現。キャラクター設計の総監督、崔月梅氏によると、「ビジュアルには、機械的な仮面に加えて金の指輪やネックレス、鮮やかな色合いのスーツを着用させることで、仮面男が持つ怪しさや軽薄さをより際立たせることが出来た。仮面男は、世間の目を気にしない自由な性格で、いい加減だが審美眼がある。彼の登場が、映画をより一層盛り上げる存在になることを確信している」とこだわりを語った。

■公開情報
『ナタ転生』
2月26日(金) TOHOシネマズ 池袋・上野ほか順次公開
監督:ZHAO Ji(趙霽)
脚本:MU Chuan(沐川)
プロデューサー:LU Xi(路晞)
出演:YANG Tianxiang(楊天翔)、ZHANG He(張赫)、XUAN Xiaoming(宣暁鳴)、LI Shimeng(李詩萌)
制作:追光人動画設計(北京)有限公司
原題:『新神榜:哪吒重生』(New Gods:Nezha Reborn)
配給:チームジョイ
2021年/中国/中国語/日本語字幕/DCP/カラー/117分
(c)Light Chaser Animation Studios
公式サイト:www.nezha.jp

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