なにわ男子 高橋恭平だから担えた重要な役 『御上先生』で放つ”職業俳優”と異なるオーラ

『御上先生』なにわ男子 高橋恭平のオーラ

 これまでスリリングでエキサイティングな鑑賞体験を私たちに提供してきたドラマ『御上先生』(TBS系)。物語は佳境を迎えつつあり、最終回まであと少しというところ。しかし本作はここでさらに大きく物語を展開させてきた。第2話で初登場を果たして以降、ずっと“謎の青年”のままであった人物が、非常に重要な存在であるらしいことが第8話で分かったのだ。彼の名前は戸倉樹。演じているのは高橋恭平(なにわ男子)である。

 松坂桃李が主演を務める本作は、これまでになかったタイプの学園ドラマだ。主人公・御上孝(松坂桃李)は、文部科学省のエリート官僚にして教師である。その彼が官僚派遣制度によって、名門校である隣徳学院の3年2組の担任を務めることになった。御上は学生時代に経験したある事件を機に、日本の“教育”というものを本気で変えようとしている人物だ。生徒たちとの関係性は回を重ねるごとに深まり、自ら思考し行動する“真のエリート”へと、次代を担う人材たちを導こうとしている。教育現場を侵す腐敗した権力との闘いは加熱するいっぽうだ。

『御上先生』考える力が生んだ御上と生徒たちの戦略 高橋恭平演じる青年の正体が明らかに

『御上先生』(TBS系)第8話は、遠くに放たれた矢がめぐりめぐって返ってくるエピソードだった(※本記事ではドラマ本編の内容に触れ…

 そんな本作で高橋が演じる戸倉樹は、隣徳学院の卒業生である。しかも、本作が描くいくつかの物語の関係者である冴島悠子(常盤貴子)の元教え子という役どころ。人物相関図を眺めてみれば、いかに戸倉が重要な人物なのか分かるだろう。(※)しかしこのことが明かされたのは第8話でのこと。第2話に何の予告もなく登場し、それからというものずっと、彼が何者であるのかが語られることはなかった。初登場時に非常に驚かされたからこそ、これまでずっと私たちは焦らされてきたわけだ。

 いったい彼がどのような人物で、クライマックスへと向かいつつあるこの物語にどう絡んでくるのかは、まだよく分からない。第9話にてようやく、本作における俳優としての高橋のパフォーマンスが本格的に繰り広げられることになるのだろう。

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