染谷将太×チェン・カイコー監督、日中共同製作映画『空海―KU-KAI―』で初タッグ

染谷将太、チェン・カイコー最新作に出演へ

 チェン・カイコー監督最新作となる日中共同製作映画『空海―KU-KAI―』(原題:妖猫伝)が、2018年公開予定で現在製作されていることが発表。あわせて、染谷将太、ホアン・シュアンの出演が明らかになった。

 本作は、夢枕獏の中国伝奇小説『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』を、『さらば、わが愛/覇王別姫』で第46回カンヌ国際映画祭パルム・ドール、第51回ゴールデングローブ賞外国語映画賞を受賞したチェン・カイコー監督が映画化したもの。2011年から構想5年、総製作費150億円をかけ、スタッフ1000人を動員し、2018年の公開を目指し現在製作が進められている。

 7世紀の中国唐の時代を舞台に、日本から遣唐使としてやってきた若き僧侶・空海が、あるきっかけで知り合った詩人・白楽天とともに、首都・長安を揺るがす巨大な謎と対峙する模様を描く本作。海外初挑戦となる染谷将太が若き日の空海を演じ、アン・ホイ監督の『黄金時代』やチャン・イーモウ監督の『The Great Wall』などに出演するホアン・シュアンが空海の相棒となる唐代の詩人・白楽天を演じる。

 オール中国ロケで撮影される本作では、湖北省・襄陽市に唐の都を完全再現。7月31日にクランクインし、2016年末のクランクアップ、2017年の完成が予定されている。なお日本では、東宝とKADOKAWAの初共同配給作品として、2018年に公開される予定だ。空海役の染谷、カイコー監督、原作者の夢枕獏、製作者の角川歴彦からはコメントが寄せられている。

染谷将太 コメント

陳凱歌監督のもと空海を演じさせて頂いています。なるべくしてなっている、今はそう思えていますが、同時にこれは奇跡だとも感じています。監督の美しいアートワークの中でなんと空海として生きられる。こんな凄まじい人生経験はないことでしょう。声をかけてくださった監督、そして快く自分を迎え入れてくれている中国スタッフ・キャストの皆さんに感謝しかありません。
まるで激しい航海の後大唐で真相を探し求めたように自分も撮影に挑んでいます。もちろん全編中国語のセリフであったり平たく言えば“大変”と言えることはありますが、不思議と空海を通して過ごしているとそれがとても解消されていくのです。
唐の街を再現したとてつもないでかいセット(もはや街)での撮影は完璧な世界観の中でお芝居ができるので地に足が着いてとても説得力が生まれています。何かを探し求めた躍動溢れる若者2人、これはとてつもなくエモーショナルで大スペクタクルです。この毒々しくも美しい愛と哀しみの大事件と感動を、熱々の状態で皆様に届けられるよう日々撮影していきますので楽しみにしていてください。

チェン・カイコー監督 コメント

この映画が求めているのは「美」である。
僧侶と詩人―ひとりは智慧を持ち理性的で聡明、もう一人は感性と才気に富み、熱血的である。
ふとしたきっかけで出会った二人は、何の為に相棒となり、ともに過ごすのか。
それは、この世の中の「美」が徹底的に破壊されないように守る為である。

原作者:夢枕獏 コメント

ぼくが一七年かけて書いた物語の舞台、映画のために造られた巨大な長安の街の中を歩いていたら、思わずほろほろと涙がこぼれてきた。このような奇跡がおこるとは。ぼく自身がぼくの物語の中を歩いているのである。長い間、映像化不可能と思っていたのだが、そうでないことをこの時確信した。陳 凱歌という優れた監督と出会えたことは、ぼくにとって、というより、この物語にとって、最大の幸せであろう。

製作代表:角川歴彦 コメント

陳凱歌監督は、世界の映画界で誰もが認める巨匠であり、歴史巨編を撮れば第一人者です。彼とは数十年の交友の中でいつか国境を越えた大作を一緒に製作したいと語り合ってきました。夢枕獏さんの長編小説は日中交流の懸け橋となった空海の若き日の大冒険物語です。よき原作を得て監督との夢を実現させる時が来たと確信しました。日中の関係各所の甚大な協力のもと、壮大なプロジェクトがスタートしました。また監督が一目ぼれした染谷将太さんと黄軒さんという若い世代のトップスターの競演も、この史上稀にみるエンタテイメントを彩ってくれるものと期待しています。

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■公開情報
『空海―KU-KAI―』
2018年、公開予定
出演:染谷将太、ホアン・シュアンほか
原作:夢枕獏(角川文庫/徳間文庫)
監督:チェン・カイコー
配給:東宝/KADOKAWA    
(c)New Classics Media Corporation and Kadokawa Corporation 2016

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