ジョニー・デップ、『エルム街の悪夢』ウェス・クレイヴン監督を追悼「ウェスは本当に勇敢だった」
ジョニー・デップが、先日逝去したウェス・クレイヴン監督に追悼の意を表したと「Variety」電子版が報じている。(参考:Johnny Depp Pays Tribute to Wes Craven: ‘The Guy Who Gave Me My Start’)
今週月の夜、ジョニー・デップは、カナダで開催されているトロント国際映画祭で、自身の主演する映画『ブラック・スキャンダル』の公開質疑を行った。その際、ファンから、先日76歳で逝去したホラー映画の巨匠ウェス・クレイヴンについて話を振られたところ、彼は次のように答えたという。
「ウェス・クレイヴン監督は、間違いなく、僕を俳優としてのスタート地点に立たせてくれた監督だ」
ジョニー・デップの映画デビュー作は、ウェス・クレイヴン監督の『エルム街の悪夢』(1984年)。そのなかで彼は、悪夢に苛まれる主人公ナンシーの恋人役を演じている。
「『エルム街の悪夢』のオーディションで、僕は彼の娘と脚本の読み合わせをした。そのとき僕はミュージシャンとして活動中だったから、演技のことなんてまるで分からなかった。なので、そのオーディションを受けたことさえ、当時の僕にとっては、取るに足らないことだった。それが今日、これほどまで大きなものになるとは、そのとき想像もしなかったよ(笑)」
本人にとっては取るに足らないオーディションであり、また演技経験もほとんどなかったにもかかわらず、ウェスは娘からの強い助言を受けて、ジョニーの出演を決定したという。
「そんな感じの僕を映画に出演させようなんて、ウェスは本当に勇敢だったと思う。そして、今でも思うんだ。彼女の娘は、どうして僕を推したんだろうってね。ウェスはとても素晴らしい人物だった。彼の冥福を祈るよ」
ジョニー・デップ最新主演映画『ブラック・スキャンダル』は、9月18日より全米公開。来年1月30日より日本でも全国ロードショーされる。
(文=編集部)